名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-8 先手石田流 早石田(6)

2023-12-30 | 基本定跡の研究

寄り道が長くなったという気がしますが

74歩同歩としたのですから、74同飛のほうが自然です。ただし角を交換して65角があるから、(74歩同歩同飛とは) 誰も指さなかったわけです。でも20年ほど前に偶然発見された手なのです。65角には対策があると。その前に、また寄り道ですが、後手がおとなしく73歩を打ったらどうなるでしょうか。まず34飛とすると88角成同銀45角

定跡書には後手良しとされていますが、もう少し見てみると、36飛67角成78角

最善手は78角ではなくて77桂みたいですが、その評価値は-111の後手もちです。この場合の指し方を知っておいたほうが良くて、57馬23角成22飛

馬を消して、評価値は-138の後手もちです。

さて戻って、73歩を打たれたら75飛と引いて見ましょう。実戦例があったはずです。

86歩同歩同飛78金

これでゆっくりした流れになります。駒組が進んで

この辺りで後手は74歩を突けば、わずかに評価値はマイナスなのですが。77桂32玉85飛

飛交換には応じられず、84歩86飛として、評価値は+20ほど。まだまだ互角なのでした。後手が面倒を避けるならば、73歩を打っても良いかなあというところです。

先手にはもう一つ選択肢があって

76飛と引くのも自然です。これも駒組に移るのですが、

先手が78金と備えたところでは、後手から88角成とすれば評価値は-54、後手ペースとして良いでしょう。逆に74歩とされたら先手から角を交換すれば、評価値は0近辺の互角です。後手陣をまとめにくいということなのでしょう。定跡書では74歩66歩と進むのですが、

角筋を止めるならば78金と合っていない感じがします。72金68銀73金67銀

84金65歩と進んで先手ペースなのですが、ここはAIに聞いてみると54銀77桂72飛だと。

あまり急がないほうが良いですが、84金~75歩で先手の飛を殺せます。だから先手は65歩から暴れるのでしょうが、評価値は-93、後手ペースでしょう。

この変化も、後手が無難な指し方で構わないという結果です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  SS2-8 先手石田流 早石田(5) | トップ |  SS2-8 先手石田流 早石田(7) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事