項目を改めてダイレクト向い飛車を調べてみます。後手の急戦向い飛車ではあるのですが、変化が多いです。
後手一手損角換わりと同じスタートですが
途中下車なしで向い飛車にするというもの。1手損ですが、角交換四間飛車で22飛と振り直すことを考えれば、さらに1手損はしないという考えです。私のブログで、大山将棋研究のところから読んでいる人はご存じでしょう。先手が内藤國雄先生、大山振り飛車を封じるために先手から一手損だけど角を交換して、でも後手大山先生が向い飛車にした、という棋譜がいくつかあって、それが源流です。
定跡本としては、大石直嗣先生の「ダイレクト向い飛車徹底ガイド」をもとにします。後手のねらいとしては
美濃囲いに組んでから
下段飛車に構えます。でもこれは33角戦法の所で似た形を調べましたね。33角戦法ならば後手が手損をしないので、それに劣ります。この図ならば先手は56角と打って戦うのが有力で、評価値は+195、先手の作戦勝ちとして良いでしょう。大石先生は先手が居飛車穴熊に組み替える例を示して
形勢互角としています。評価値は0近辺です。
なので後手としては
この図から24歩同歩同銀と「逆棒銀」がどうかです。それは明日から調べますが、先手はそれを嫌うならば、25歩を突かなければ良いです。
こんな形が想定されて、42金 (21飛は45歩同桂同桂同銀33桂の筋ができる) 29飛21飛
この図の評価値は+141で先手ペース、玉頭位取りなどが想定されます。56角の筋が消えている (12角の受けがある) のでちょっと損ですが。