☆ 昨日の復習
先手番大山先生の次の手は？
☆ 今日の棋譜20170917
昭和57年3月、加藤一二三先生（当時十段）と第40期名人挑戦者リーグです。
大山先生の四間飛車に加藤先生は急戦です。早く25歩を決めるのと、端の突き合いを省略することもあるというのが加藤先生の序盤の特長です。
ななめ棒銀を目指しますが大山先生は32金で受けて
袖飛車の形になりました。
大山先生も袖飛車です。加藤先生は銀を上がって手堅く受けました。
中央の位を取って手堅いです。大山先生は飛車を戻しても良いと思うのですが、金を立って
35歩～36飛を待って歩を合わせます。
1歩得が目的でした。
加藤先生が動き出します。
角筋を通して銀を出て
52金の受けに22歩。これで駒得できます。
後手からたいした手がないので、桂香を取るのは大きく
取った香をここに使えました。
銀歩４と角桂香の交換なのでかなり得ですが、角で割り打ち？
46銀に35桂53金43金ということだったのでしょう。変な攻め方ですが、歩がないのでこれくらいか。（23香成は28歩があった。）
大山先生は角を打ちましたが、催促されて
銀香交換です。その香を74の打つのは良さそうな手ですが、桂打ちで返されて
手順に飛車をまわられ
竜を作られては急がねばなりません。香を打ち込み
くさびを打ち、桂を拾います。
53飛には22竜で合駒を打たされて62金でしょうか。気の利かない攻められ方ですが、桂を打たされるので
76桂から金を取って勝負です。
銀を取り返して詰めろ。
でも角筋を通されて詰めろをかけられ（詰めろ逃れの詰めろ）
投了図。
タイトルを持っている加藤先生の充実ぶりがわかります。大山先生の袖飛車は形が悪いので手厚く構え、動いて来たら桂香を拾います。ここで有利になるのですが、すっきりした攻め方を与えないような大山先生の指し回しにも動じずに、重い攻め方でもしっかり読み切りました。
後半の加藤先生の攻め方は変に真似をしないほうが良さそうで、大山先生の方から見て、他の指し手はないかなあと並べたほうが勉強になると思います。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：加藤一二三十段
後手：大山王将
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ３四歩(33)
3 ２六歩(27)
4 ４四歩(43)
5 ２五歩(26)
6 ３三角(22)
7 ４八銀(39)
8 ３二銀(31)
9 ５六歩(57)
10 ４二飛(82)
11 ６八玉(59)
12 ６二玉(51)
13 ７八玉(68)
14 ７二銀(71)
15 ５八金(49)
16 ７一玉(62)
17 ３六歩(37)
18 ６四歩(63)
19 ６八銀(79)
20 ４三銀(32)
21 ５七銀(68)
22 ７四歩(73)
23 ３五歩(36)
24 ３二金(41)
25 ３四歩(35)
26 同 銀(43)
27 ３八飛(28)
28 ４三銀(34)
29 ４六歩(47)
30 ６三銀(72)
31 ６八金(69)
32 ７二飛(42)
33 ６六銀(57)
34 ８二玉(71)
35 ５五歩(56)
36 ５一角(33)
37 ５七銀(48)
38 ３三金(32)
39 ５六銀(57)
40 ３四金(33)
41 ３五歩打
42 ３三金(34)
43 ３六飛(38)
44 ３四歩打
45 同 歩(35)
46 同 銀(43)
47 ３五歩打
48 ２五銀(34)
49 ３九飛(36)
50 ４三金(33)
51 １六歩(17)
52 ２四角(51)
53 ４五歩(46)
54 同 歩(44)
55 ５七銀(66)
56 ３三歩打
57 ５四歩(55)
58 同 歩(53)
59 ４五銀(56)
60 ７五歩(74)
61 ４九飛(39)
62 ５二金(61)
63 ２二歩打
64 ７六歩(75)
65 ２一歩成(22)
66 ３五角(24)
67 １一と(21)
68 ４四歩打
69 ５六銀(45)
70 ２六銀(25)
71 ４六銀(57)
72 ２四角(35)
73 ２八香打
74 ４六角(24)
75 同 飛(49)
76 ３五銀(26)
77 ４九飛(46)
78 ７三桂(81)
79 ６一角打
80 ６二飛(72)
81 ５二角成(61)
82 同 飛(62)
83 ３九飛(49)
84 ４六角打
85 ４七銀(56)
86 ２八角成(46)
87 ３五飛(39)
88 ７四香打
89 ７五桂打
90 同 香(74)
91 同 飛(35)
92 ７四銀打
93 ２五飛(75)
94 １九馬(28)
95 ２三飛成(25)
96 ２二歩打
97 １二龍(23)
98 ７七香打
99 同 桂(89)
100 同 歩成(76)
101 同 角(88)
102 ６五桂打
103 ９五角(77)
104 ７七歩打
105 ６九玉(78)
106 ２九馬(19)
107 ２一龍(12)
108 ８四歩(83)
109 ８六香打
110 ５一桂打
111 ６一銀打
112 ７六桂打
113 ５二銀(61)
114 ６八桂成(76)
115 同 玉(69)
116 ７八歩成(77)
117 同 玉(68)
118 ５二銀(63)
119 ８四香(86)
120 ８三歩打
121 ５一龍(21)
122 ７七銀打
123 同 角(95)
124 同 桂成(65)
125 同 玉(78)
126 ６五桂(73)
127 ７八玉(77)
128 投了
まで127手で先手の勝ち
先手番大山先生の次の手は？
☆ 今日の棋譜20170917
昭和57年3月、加藤一二三先生（当時十段）と第40期名人挑戦者リーグです。
大山先生の四間飛車に加藤先生は急戦です。早く25歩を決めるのと、端の突き合いを省略することもあるというのが加藤先生の序盤の特長です。
ななめ棒銀を目指しますが大山先生は32金で受けて
袖飛車の形になりました。
大山先生も袖飛車です。加藤先生は銀を上がって手堅く受けました。
中央の位を取って手堅いです。大山先生は飛車を戻しても良いと思うのですが、金を立って
35歩～36飛を待って歩を合わせます。
1歩得が目的でした。
加藤先生が動き出します。
角筋を通して銀を出て
52金の受けに22歩。これで駒得できます。
後手からたいした手がないので、桂香を取るのは大きく
取った香をここに使えました。
銀歩４と角桂香の交換なのでかなり得ですが、角で割り打ち？
46銀に35桂53金43金ということだったのでしょう。変な攻め方ですが、歩がないのでこれくらいか。（23香成は28歩があった。）
大山先生は角を打ちましたが、催促されて
銀香交換です。その香を74の打つのは良さそうな手ですが、桂打ちで返されて
手順に飛車をまわられ
竜を作られては急がねばなりません。香を打ち込み
くさびを打ち、桂を拾います。
53飛には22竜で合駒を打たされて62金でしょうか。気の利かない攻められ方ですが、桂を打たされるので
76桂から金を取って勝負です。
銀を取り返して詰めろ。
でも角筋を通されて詰めろをかけられ（詰めろ逃れの詰めろ）
投了図。
タイトルを持っている加藤先生の充実ぶりがわかります。大山先生の袖飛車は形が悪いので手厚く構え、動いて来たら桂香を拾います。ここで有利になるのですが、すっきりした攻め方を与えないような大山先生の指し回しにも動じずに、重い攻め方でもしっかり読み切りました。
後半の加藤先生の攻め方は変に真似をしないほうが良さそうで、大山先生の方から見て、他の指し手はないかなあと並べたほうが勉強になると思います。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：加藤一二三十段
後手：大山王将
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ３四歩(33)
3 ２六歩(27)
4 ４四歩(43)
5 ２五歩(26)
6 ３三角(22)
7 ４八銀(39)
8 ３二銀(31)
9 ５六歩(57)
10 ４二飛(82)
11 ６八玉(59)
12 ６二玉(51)
13 ７八玉(68)
14 ７二銀(71)
15 ５八金(49)
16 ７一玉(62)
17 ３六歩(37)
18 ６四歩(63)
19 ６八銀(79)
20 ４三銀(32)
21 ５七銀(68)
22 ７四歩(73)
23 ３五歩(36)
24 ３二金(41)
25 ３四歩(35)
26 同 銀(43)
27 ３八飛(28)
28 ４三銀(34)
29 ４六歩(47)
30 ６三銀(72)
31 ６八金(69)
32 ７二飛(42)
33 ６六銀(57)
34 ８二玉(71)
35 ５五歩(56)
36 ５一角(33)
37 ５七銀(48)
38 ３三金(32)
39 ５六銀(57)
40 ３四金(33)
41 ３五歩打
42 ３三金(34)
43 ３六飛(38)
44 ３四歩打
45 同 歩(35)
46 同 銀(43)
47 ３五歩打
48 ２五銀(34)
49 ３九飛(36)
50 ４三金(33)
51 １六歩(17)
52 ２四角(51)
53 ４五歩(46)
54 同 歩(44)
55 ５七銀(66)
56 ３三歩打
57 ５四歩(55)
58 同 歩(53)
59 ４五銀(56)
60 ７五歩(74)
61 ４九飛(39)
62 ５二金(61)
63 ２二歩打
64 ７六歩(75)
65 ２一歩成(22)
66 ３五角(24)
67 １一と(21)
68 ４四歩打
69 ５六銀(45)
70 ２六銀(25)
71 ４六銀(57)
72 ２四角(35)
73 ２八香打
74 ４六角(24)
75 同 飛(49)
76 ３五銀(26)
77 ４九飛(46)
78 ７三桂(81)
79 ６一角打
80 ６二飛(72)
81 ５二角成(61)
82 同 飛(62)
83 ３九飛(49)
84 ４六角打
85 ４七銀(56)
86 ２八角成(46)
87 ３五飛(39)
88 ７四香打
89 ７五桂打
90 同 香(74)
91 同 飛(35)
92 ７四銀打
93 ２五飛(75)
94 １九馬(28)
95 ２三飛成(25)
96 ２二歩打
97 １二龍(23)
98 ７七香打
99 同 桂(89)
100 同 歩成(76)
101 同 角(88)
102 ６五桂打
103 ９五角(77)
104 ７七歩打
105 ６九玉(78)
106 ２九馬(19)
107 ２一龍(12)
108 ８四歩(83)
109 ８六香打
110 ５一桂打
111 ６一銀打
112 ７六桂打
113 ５二銀(61)
114 ６八桂成(76)
115 同 玉(69)
116 ７八歩成(77)
117 同 玉(68)
118 ５二銀(63)
119 ８四香(86)
120 ８三歩打
121 ５一龍(21)
122 ７七銀打
123 同 角(95)
124 同 桂成(65)
125 同 玉(78)
126 ６五桂(73)
127 ７八玉(77)
128 投了
まで127手で先手の勝ち
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