20150903今日の一手
先月8日の名南将棋大会からIさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
先手玉のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は88角。
後手の攻め駒は31角72飛で2枚。
総合すれば互角です。
大局観として
形勢は互角なのですが、先手の飛車を攻撃に使いにくいので少しだけ作戦負けです。96歩は棒銀の進出を防ぐために仕方ないのですが、15歩と端の位を取る意味が弱いです。後手玉が22ならわかるのですが。問題図で17歩36歩37桂の形なら大分違います。
ここでは後手の84銀を働かせないような指し方がないか考えます。だめなら代償を考えます。
× 実戦は67銀でした。
これはおとなしい手。先手陣の形はいいのですが。
75銀17桂82飛25桂86歩
後手の棒銀が威張っています。
86同歩87歩同金86銀
86同金同飛97銀87飛成33桂不成同金左86歩
やけっぱちのような手ですが、ここで後手が間違えました。
77歩同桂76桂が正解。
実戦は86角78銀打97角成同角82竜
これは竜を作られたものの角桂交換ですから互角です。以下は83歩72竜45歩同歩同飛77歩・・・7筋を破られて先手がしくじりました。
△ 77金はたまに見られる受けの手筋。
75銀同銀同角に83銀が成立すればいいのですが
73飛76歩42角82銀不成83飛91銀不成
ここで73桂の味がいいです。66銀に86歩同歩85歩
ここで75香なんて言う苦し紛れもあります。86歩73香成同飛
87が負担なので97角しかないですが、87歩成同金97角成同桂39角
先手が苦戦です。
戻って85歩の継歩に同歩と応じれば同桂78金87歩88角88銀
長く進めましたが、こういう手順はわかりやすいでしょう。筋に入っています。
83銀は成立しませんでした。おとなしく76歩と打って駒組みです。
こういう展開が一例。
左銀を交換されても右銀が守りにつけばまあまあ。
これからの将棋ですが、後手玉のほうがしっかりしているので少し良いです。
× 77歩はたまに見られる受けの手筋。
この場合は、後手は銀交換を考えずに73桂と使うほうが本筋。
こういう図が一例です。
先手が4筋の歩を交換すると64歩同歩同角で困ります。これは先手の作戦負け。後手は囲ってから86歩と行くか、9筋を攻めるか。
○ 66角が雁木らしいでしょう。位を取ったのですし。
これに75歩67銀73銀と立て直すのは
17桂74銀25桂65銀88角
1歩損ですが、先手が攻勢を取っているので予定通りでしょう。こういうのを目指していたはず。
戻って、66角に76飛と取れば激しくなります。
84角に86歩(73桂は飛車が窮屈になります。)
62角成87歩成52銀42玉68金左
これは互角。
戻って66角に75銀
75同銀同角同角同飛に64歩が好手。
64同歩は63角から81角成です。
66角に74飛は
77桂73桂75歩
75同銀同銀同角同角同飛66銀打。
74飛83角84飛72角成
これも先手のペースです。
84の銀を強く迎え打つ66角が有力のようです。とはいえ先手陣後手陣の形によるので読んで確かめることが大切です。
先月8日の名南将棋大会からIさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
先手玉のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は88角。
後手の攻め駒は31角72飛で2枚。
総合すれば互角です。
大局観として
形勢は互角なのですが、先手の飛車を攻撃に使いにくいので少しだけ作戦負けです。96歩は棒銀の進出を防ぐために仕方ないのですが、15歩と端の位を取る意味が弱いです。後手玉が22ならわかるのですが。問題図で17歩36歩37桂の形なら大分違います。
ここでは後手の84銀を働かせないような指し方がないか考えます。だめなら代償を考えます。
× 実戦は67銀でした。
これはおとなしい手。先手陣の形はいいのですが。
75銀17桂82飛25桂86歩
後手の棒銀が威張っています。
86同歩87歩同金86銀
86同金同飛97銀87飛成33桂不成同金左86歩
やけっぱちのような手ですが、ここで後手が間違えました。
77歩同桂76桂が正解。
実戦は86角78銀打97角成同角82竜
これは竜を作られたものの角桂交換ですから互角です。以下は83歩72竜45歩同歩同飛77歩・・・7筋を破られて先手がしくじりました。
△ 77金はたまに見られる受けの手筋。
75銀同銀同角に83銀が成立すればいいのですが
73飛76歩42角82銀不成83飛91銀不成
ここで73桂の味がいいです。66銀に86歩同歩85歩
ここで75香なんて言う苦し紛れもあります。86歩73香成同飛
87が負担なので97角しかないですが、87歩成同金97角成同桂39角
先手が苦戦です。
戻って85歩の継歩に同歩と応じれば同桂78金87歩88角88銀
長く進めましたが、こういう手順はわかりやすいでしょう。筋に入っています。
83銀は成立しませんでした。おとなしく76歩と打って駒組みです。
こういう展開が一例。
左銀を交換されても右銀が守りにつけばまあまあ。
これからの将棋ですが、後手玉のほうがしっかりしているので少し良いです。
× 77歩はたまに見られる受けの手筋。
この場合は、後手は銀交換を考えずに73桂と使うほうが本筋。
こういう図が一例です。
先手が4筋の歩を交換すると64歩同歩同角で困ります。これは先手の作戦負け。後手は囲ってから86歩と行くか、9筋を攻めるか。
○ 66角が雁木らしいでしょう。位を取ったのですし。
これに75歩67銀73銀と立て直すのは
17桂74銀25桂65銀88角
1歩損ですが、先手が攻勢を取っているので予定通りでしょう。こういうのを目指していたはず。
戻って、66角に76飛と取れば激しくなります。
84角に86歩(73桂は飛車が窮屈になります。)
62角成87歩成52銀42玉68金左
これは互角。
戻って66角に75銀
75同銀同角同角同飛に64歩が好手。
64同歩は63角から81角成です。
66角に74飛は
77桂73桂75歩
75同銀同銀同角同角同飛66銀打。
74飛83角84飛72角成
これも先手のペースです。
84の銀を強く迎え打つ66角が有力のようです。とはいえ先手陣後手陣の形によるので読んで確かめることが大切です。
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