58金右を保留して36銀とするのが先手の工夫だったわけですが
32金45銀35歩
66銀64銀26歩同歩同銀・・・でははっきりしませんでした。ここで34銀はどうか。
22角は25歩64銀23銀成
銀を捨てて2筋の歩を伸ばせばよく、この図の評価値は+626の先手有利です。
戻って
51角しかなさそうで、68銀64銀56歩
これが先手の第2の工夫です。56同歩は11角成57歩成21馬68と同金
銀と(振り飛車左側の) 桂香の二枚替えは得だと言い切れないことはありますが、攻め駒は4対2なので問題なしです。この図の評価値は+742の先手有利。
戻って
56同歩がダメだとすれば、33桂55歩同銀25歩
これは前に似た形を調べましたが、54飛24歩同歩同飛23歩28飛34飛55角で互角、と所司先生も書いています。でも23歩に33銀不成
右金の位置が違うだけですが、この図の評価値は+1128の先手優勢なのです。驚きました。「一段金に飛捨てあり」です。24歩32銀不成でよいとは思いませんでした。しかも47飛を無視して43銀不成84飛55角49飛成11角成
これが最短だと。86香から寄せるのですね。
ゴキゲン中飛車対策に困っている方、相手は知らないでしょうから、一度はうまくいくと思います。