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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-13 ゴキゲン中飛車(65)

2025-03-21 | 基本定跡の研究

今日は小さい変化を2つ取り上げます。

先手が77銀を保留して36銀としたらどうか。

後手は56歩からさばきに出ます。角交換や56同歩同飛の形は避けたいので、66歩57歩成同金44歩

この図の評価値は+103しかなく、先手の失敗です。鎖鎌銀の前に77銀は必要でした。解説手順を追うと、45歩43銀44歩同銀48飛

先手も手がないことはないのですが、42金65歩43金56歩72銀

ここまで来ると評価値は-58、確かに一局ですが、先手としてはさっぱりです。

 

もう一つは後手の変化で82玉の代わりに53銀とした場合、先手は36銀

この時は77銀の前に鎖鎌銀が正解です。後手の分岐ですが、44銀は25銀で先手有利。64銀には45銀

56の地点に守りがあります。すなわち56歩33角成同桂56銀

この図の評価値は+398、すでに先手有利です。

戻って

54銀ならば25銀56歩33角成同桂34銀

32金などは56歩で何もなし。57歩成同銀65銀43銀成54飛55歩

後手は84飛から玉頭をねらいますが、33成銀76銀79桂65角98角

先手は得をした桂を投入して受けきれます。この図の評価値は+445の先手有利。

また戻って

32金は45銀で、解説は35歩36歩同歩同銀・・・以下ですが、AIに聞くと先手は単に34銀で有利です。

42角などは55角、22角には25歩など。この図の評価値は+452の先手有利です。後手としては35歩を突かないでとらせる方がましですが、特に主張はありません。

後手の飛先が重くなった場合は鎖鎌銀が活躍するのですが、56歩からのさばきがある場合は先手は77銀が必要です。