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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

神戸発珍戦法で行こう

2015-09-18 | 将棋本 断捨離
神戸発 珍戦法で行こう (MYCOM将棋ブックス)
2006年出版、島本先生の本です。島本先生、パッとしませんが、フリークラスからC2復帰されたんですね。おめでとうございます。

こういうマイナー戦法の本は好きなのですが、なかなか使える戦法には出会いません。使えそうでも私の苦手な戦型が多くて。
天空の城は使えるかと思ったのですが、激指と指してみると66角を攻められてうまくいきません。
浮雲(金開き、アヒルの系統)は使えると思いますが、こういう指し方は苦手。

読むのは面白いのですが。

右玉伝説

2015-09-17 | 将棋本 断捨離
右玉伝説―右玉の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫)
2003年に文庫化されました。毎日コミュニケーションズ編集。14ページ分実戦編として加筆があります。

元の本はこれで
右玉伝説〈秘法巻之4〉 (秘法 (巻之4))
これは当時も書店でみたことはありません。1991年出版。週刊将棋編集。

右玉を指そうと思ったら読んでおいたほうがいいのですが、高値が付いていますね。今見るとちょっと怪しい説明のところもあります。変化が右玉有利のほうを書いてあるのかもしれません。
右玉の対策に困っているから、という理由なら読まなくていいです。

真石田伝説

2015-09-16 | 将棋本 断捨離
真・石田伝説―石田流の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫)
元の本は1992年出版、加筆して2003年に文庫で出版された、毎日コミュニケーションズ(週刊将棋)編集の本です。

升田式石田流は最近の研究もあるので別の本を探したほうがいいでしょう。
立石流(この本では立石式石田流と名称統一ですっきりしています)は居飛車が組ませない工夫をするので出現しないのですが、組めたらこうなるということで読んでおいてもいいです。
楠本式石田流、これはいい戦法のように思います。居飛穴対策にどうぞ。
中飛車型石田流はゴキゲン中飛車の派生形。超急戦ならこれに変化できるのですが、超速ならだめです。
急攻石田流は、居飛穴や玉頭位取りの対策として。
石田流道場 (東大将棋ブックス)
こっちのほうが詳しいです。

ということで、楠本式石田流、先日の奇襲大全にもありましたが、いかがですか。

最新戦法の話

2015-09-15 | 将棋本 断捨離
最新戦法の話 (最強将棋21)
2007年出版、勝又先生の本です。

今も将棋世界に連載されていますが、2006年ごろの記事をまとめてもっと詳しくした本です。戦法の変遷や問題点を論理的に説明されるのでとても面白いです。

ただ、中途半端に古いので、いまでも価値があるかといえば疑問です。新しく出版してくれるといいのですけどね。

消えた戦法の謎

2015-09-14 | 将棋本 断捨離
消えた戦法の謎―あの流行形はどこに!? (MYCOM将棋文庫)
元の本は1995年出版、文庫で加筆があって2003年出版、勝又先生の本です。

第1章は矢倉で
雀刺し、29飛(37桂として)、森下システム、米長流急戦矢倉、中原流急戦矢倉、62飛、(駒組みで)77銀
第2章は振り飛車で
左美濃、ツノ銀中飛車、風車、52飛(ゴキゲン中飛車)、升田式石田流、阪田流向い飛車、玉頭位取り、角頭歩
第3章は角換わりで
早繰り銀、角換わり棒銀、筋違い角
第4章は相掛かりで
横歩取り、塚田スペシャル、中原流相掛かり、たこ金(ひねり飛車に対して)
第5章は補足でそのあと復活したものなどを取り上げている。

今はもう少し様子が変わっていて、森下システムは復活(弱点を補強)したが下火、米長流急戦矢倉は時々指されるようになり、升田式石田流もまあまあ、という感じです。
いろいろな戦法の変遷を眺めるのは楽しいです。

鷺宮定跡

2015-09-13 | 将棋本 断捨離
鷺宮定跡―歴史と最先端
タイトルだけみるとこっちのほうが古そうですが、昨日の新鷺宮定跡の後に出版されました。
2005年出版、青野先生の本です。

前の本と比べて棋譜解説はないのですが、こっちのほうが決定版という感じです。2005年の本ですが、そのあとに急戦定跡はほとんど指されていないのでこれで十分です。終盤まで解説されている変化が多いのでとても勉強になります。青野先生ならではの理論的解説が素晴らしいです。

相掛かりガイド I II

2015-09-11 | 将棋本 断捨離
相掛かりガイド (週将ブックス―定跡百科)
相掛かりガイド〈2〉 (週将ブックス―定跡百科)
1988年と1991年出版、泉先生の本です。

最近になって、相掛かりの本が出版されるようになったのですが、28飛とするほうがメインでちょっとつまらないです。この本は26飛のほうがメイン。いろいろな形が出ていて楽しいです。
塚田スペシャルは出てきませんね。出版された後の話ということですか。

私は角換わり愛好家なので、先手で相掛かりは指さないです。でも後手一手損角換わりを目指すと、場合によって相掛かりになることがあるので知識としては入れてあります。経験が少ないと定跡うろ覚えでは危ないですね。

とても面白く読めるのですが、相掛かり26飛は44歩と止めるのが優秀であまり指されなくなったのですたっけ。

奇襲大全

2015-09-10 | 将棋本 断捨離
奇襲大全
私の持っているのは旧版、1988年出版、湯川博士さんの本です。森雞二先生監修となっていますが。

金開きあるいはアヒル戦法は同じ系統ですが、相手の戦法にかかわらず中住まいにするもので、有力です。私は横歩取りが苦手なので指せないのですが。大学の後輩に「勝手に空中戦」として使っている強豪がいます。

将棋奇襲〈1〉角頭歩戦法 (MAN TO MAN BOOKS)
将棋奇襲〈2〉新鬼殺し戦法 (MAN TO MAN BOOKS)
この2冊は米長先生の本で、高校生のころ愛読していたのですがなくしてしまいました。
これを発展させた角交換四間飛車が載っています。私も似たようなことをやっていました。後に立石流が出て、それを知っていれば十分ですが。
鬼殺しのほうも載っています。みんな米長先生に影響を受けていたんですね。

97角とする中飛車とか、ヒラメ戦法とか、角交換四間飛車穴熊とか、16飛としての振り飛車穴熊に居飛車穴熊もあります。
居飛穴対策で美濃囲いから92玉73角とする戦法は今でも使えるのではないかと思います。
筋違い角四間飛車もこのころには登場していたんですね。

読んで面白いです。でも私には使えない(振り飛車や穴熊が苦手)ので処分です。