単行本は1997年出版、さらに付け加えて2001年に文庫になった先崎先生の本です。
将棋世界の連載なので、一般向けで無い分だけ面白さが増えています。日記風のエッセイと切れ負け将棋で各地を回った企画が載っています。
メモ
甘いなら甘いまま天下を取ればいい。過去を悔やんでも進歩はない。これから頑張ればいいのだ。
攻めても勝ち、受けても勝ちの局面では方針を決めるのがいい。両方やらない。
小池重明の将棋について;接近戦に強い。駒が密着するのが好き。全局的な構想はお構いなしに部分部分を一つずつ片付けていく。終盤に悪手があるが、相手も魅入られたように悪手を返してしまう。勝つコツの認識が違う。
追いついたほうが追い抜く。逆転勝ちのコツは勢いとか流れとかの存在を信じて疑わない。
10秒将棋は集中力と反射神経だけの勝負になる。反射神経は棋士になったときが最高で、どんどん衰えていく。
芹沢先生は「感覚」という言葉をよく使った。僕らの世代は何より読みを重視した。
菊田裕司さんの将棋;相手の嫌がるところを攻めるという将棋のコツをよく知っている。勝負所で相手に手を渡すことができる。それも相手がいかにも悪手を指しそうな局面を作って手を渡すのである。