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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

四間飛車を指しこなす本2 3

2015-08-19 | 将棋本 断捨離
四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)
四間飛車を指しこなす本〈2〉 (最強将棋塾)
四間飛車を指しこなす本〈3〉 (最強将棋塾)
2000年出版、藤井先生の本です。

1も持っていたと思うのですが、みつかりません。居飛車急戦に対する指し方が載っていたと思います。
2は藤井システム以前の居飛穴対抗策と藤井システムの基礎編
3は藤井システムの本編と左美濃に対する藤井システム、中央位取り、玉頭位取り
が載っています。
このシリーズは次の一手形式なので読みやすいです。ですから、入門書の次に振り飛車を指そうと思ったら読んでおくべき本です。
読みやすい代わりに変化の記載が少なくなるのですが、本筋だけ書いてあるので、あとは実戦で考えればいいのです。読みが得意なタイプは玉の堅い振り飛車から入るのがよいです。そのときに一番使いやすい教科書です。

私は中央位取りと玉頭位取りの指し方を知りたくて買ったのですが、こんな対応策があるなら使えないなあ、とがっかりしたものです。

今は藤井システムが流行りませんが、居飛穴対策には2の戦法を用いるといいのかもしれません。

東大将棋矢倉道場5 6

2015-08-18 | 将棋本 断捨離
矢倉道場〈第5巻〉森下システム (東大将棋ブックス)
矢倉道場〈第6巻〉続・森下システム (東大将棋ブックス)
2003年出版、所司先生の本です。

5 森下システムのほうは、後手が雀刺しにする形。これで森下システムはブームが終わったのですが、深浦先生が工夫して互角になりました。

6 続・森下システムのほうは、従来の森下システムの変化。

私は受けるのも好きなので、先手矢倉なら森下システムを愛用していました。まあ角換わりが好きなので自分から矢倉を目指さないのですが、後手がうそ矢倉の時に矢倉を教わりたいと思ったら指すだけですが。
定跡書としては今でも使えます。ここから定跡が進化していないのです。現代将棋としては先手矢倉で攻められるのはつまらないと思う人が多くて流行らないのでしょうが。

東大将棋矢倉道場3 4

2015-08-17 | 将棋本 断捨離
矢倉道場〈第3巻〉3七銀 (東大将棋ブックス)
矢倉道場〈第4巻〉新3七銀 (東大将棋ブックス)
2002年出版、所司先生の本です。

37銀は、加藤流26歩16歩と27歩15歩からの変化。しばらく46銀37桂(灘蓮照流とは誰も言いませんが)の形ばかりだったために、ほかの矢倉の定跡が進んでいないので、まだ現役で使えると思います。アマチュアでは矢倉を指すにしても、最新形より少し古い定跡のほうが勝ちやすいと思っています。相手よりその定跡の知識が多ければ優勢になりやすいです。あとは経験を積むだけ。

新37銀は脇システム、(後手の64角に)65歩から55歩、65歩から35歩、という3種類のマイナーな形を取り上げています。脇システムはもっと定跡が進んでいるのでこれでは足りません。65歩から55歩はやってみたくなるけれど先手が得ではないと思っています。65歩から35歩はこの本では先手有力な変化が多いのですが、これから流行することはあるのでしょうか?

矢倉を指すなら第3巻のほうは手に入れるとよいです。詳しくて読みにくいですが。

東大将棋矢倉道場1 2

2015-08-16 | 将棋本 断捨離
東大将棋ブックス矢倉道場〈第1巻〉4六銀
矢倉道場〈第2巻〉続・4六銀 (東大将棋ブックス)
2001年出版、所司先生の本です。

1は46銀37桂の形で、宮田新手登場前の57角と待機する形が1冊。さすがに読んで飽きます。
2は46銀にすぐ45歩と反発する形、宮田新手ではなく96歩と受けて端を攻められる形、矢倉穴熊にする形、58飛から55歩交換する形、29飛と待つ形、など。これは一周まわって類似の変化を指されるようになりました。

矢倉の定跡書としては古いのですが、流行が戻ってきつつあるのかもしれませんし、手筋を学べるので読んで無駄にはならないです。無理に読めとは言いませんが。

東大将棋四間飛車道場13~15

2015-08-15 | 将棋本 断捨離
四間飛車道場〈第13巻〉藤井システム (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第14巻〉藤井システム封じ (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第15巻〉藤井システム破り (東大将棋ブックス)
2003年から2004年出版、所司先生の本です。
何度も書きますが、このシリーズは詳しいけれど読みにくいです。

13の藤井システムはすぐに穴熊を目指すもの。藤井システム後手番ですが、互角の変化が多いです。
14の藤井システム封じは36歩で急戦を見せてけん制する形。最善なら居飛車が指せるというのが多いような気がします。
15の藤井システム破りは35歩からの急戦。結構難解な変化です。

13で直接穴熊を目指して、86歩で85桂を阻止してから組めるので今は居飛穴もち、と認識していますが、この出版時点ではその指し方が開発されていませんでした。


四間飛車激減の理由 (マイナビ将棋BOOKS)
この本を読めば1冊(と言っても厚いですが)で済みます。これはまだ手元に置きます。

東大将棋四間飛車道場はもう1冊
四間飛車道場〈第16巻〉右四間飛車 (東大将棋ブックス)
これがあるのですが、これも手元に置いておきます。

東大将棋四間飛車道場1、7~12

2015-08-14 | 将棋本 断捨離
四間飛車道場〈第1巻〉ミレニアム (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第7巻〉相穴熊 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第8巻〉銀冠VS穴熊 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第9巻〉持久戦VS穴熊 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第10巻〉急戦VS穴熊 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第11巻〉居飛車穴熊 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第12巻〉続・居飛穴 (東大将棋ブックス)
2001年から2003年の出版、所司先生の本です。

なぜかこのシリーズミレニアムから始まりました。2001年だから流行だったんですね。
私も当時数局ミレニアムを指してみましたが、穴熊より組みやすいものの、手が付くともろい、というのが印象です。9段目に飛車を置かれて67や77を攻められるともろいんです。反面、穴熊より端が強いのですが。流行が終わったのはこういう感覚に振り飛車が気が付いたからです。振り飛車穴熊に組みなおされると堅さ負けしますし。ミレニアムの定跡書としては、振り飛車穴熊は載っていないのですが、それ以外の内容は十分です。

相穴熊は、広瀬先生の本を買うほうがいいです。

銀冠VS穴熊は詳しくてよいです。銀冠から居飛車穴熊は載っていないのですが。

持久戦VS穴熊は、4枚美濃、地下鉄飛車(吉田利勝流でしたか)、ミレニアムの3本です。
4枚美濃は悪くはないけれど、という感じ。地下鉄飛車はたまに指すなら面白い戦法です。最初からの振り飛車穴熊にミレニアムは有力と書かれています。流行していたころの本なので今はどうなんでしょうか?

急戦VS穴熊は、46左銀は居飛車指しやすい、45歩は互角、棒銀も互角、右46銀は居飛車指しやすい、左美濃46銀は互角、という感じです。変化を細かく書いてあるので全体の結論ではありません。広瀬先生は穴熊よしですが、どっちが正しいかは検討しないとわかりませんね。

居飛車穴熊は、後手が95歩と端を詰めての55銀型と54銀型
続・居飛穴は、94歩96歩と突きあっての55銀型と54銀型という詳しさ。

居飛穴については四間飛車激減の理由 (マイナビ将棋BOOKS)が決定版です。これも持っていますが、もう少し手元に置きます。

古いシリーズですが、ミレニアムを指そうと思ったらまだ使えるのかも。穴熊に急戦と思えば読んでおいたほうがいいです。振り飛車党から見れば、多分なくてもよくて、何度も使われたなら読んでみるくらいです。






東大将棋四間飛車道場2~6

2015-08-13 | 将棋本 断捨離
四間飛車道場〈第2巻〉右4六銀 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第3巻〉左4六銀 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第4巻〉4五歩 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第5巻〉棒銀 (東大将棋ブックス)
四間飛車道場〈第6巻〉最強1二香 (東大将棋ブックス)
2001年から2002年出版、所司先生の本です。
このシリーズは本屋さんにずらっと並んでいました。売れたんでしょう、今は値崩れしているようです。細かい変化まで取り上げて、詳しいのはいいのですが、詳しすぎて読みにくいです。実戦や棋譜並べで困った時に定跡はどうだったかと参照することのほうが多かったような気がします。

右46銀はなぜか箱入り娘というマイナーなものから始まっています。当時の最先端だったのでしょうか?見たことがありませんが。舟囲いで46銀と出る形はかなり指しました。

左46銀はメジャーな急戦ですが、指したことはほとんどないです。でも終盤の変化まで定跡化されているのもあって、勉強になります。

45歩は、郷田先生の95歩が詳しく載っていること、2枚銀の急戦も載っていることが特長です。

棒銀は、42金に対して15歩から攻める変化も載っています。

最強12香は主に鷺宮定跡です。中央位取りが1章。ここだけ読んでも面白いです。

急戦の定跡はこの後もう少し進化しています。ですから今読む価値は下がります。居飛車党で好きな定跡があったら(安くなっているので)それだけ中古で探してみるのはいいかもしれません。

杉本流四間飛車の定跡

2015-08-12 | 将棋本 断捨離
杉本流四間飛車の定跡―居飛車の右四間飛車・先手4五歩早仕掛けを粉砕 (将棋必勝シリーズ)
2003年出版、杉本先生の本です。
後手番で四間飛車をもって、先手の右四間飛車と45歩急戦への対策を書いています。

右4間には相腰掛銀の形にしないで、43銀で待機する形が有力。居飛穴に組もうとすれば石田流を狙います。
45歩急戦には玉頭銀。これは定説になっています。

このシリーズというか出版社(創元社)の本は初段くらいの目安で、定跡としては甘いのですが、この本の内容に関しては正しい結論でしょう。右4間も45歩も好きなのですぐに買って、読んで、困ってしまいました。
古いとはいえ、どちらかをもって指すことがあるのなら、読む価値がある本です。

急戦振り飛車破り1~5

2015-08-11 | 将棋本 断捨離
徹底棒銀 (急戦!振り飛車破り)
1991年出版
徹底左4六銀 (急戦!振り飛車破り)
1991年出版
徹底右4六銀 (急戦!振り飛車破り)
1992年出版
徹底4五歩早仕掛け (急戦!振り飛車破り)
1992年出版
徹底腰掛け銀 (急戦!振り飛車破り)
1992年出版

いずれも所司先生の本で5冊のシリーズです。これはよく読んだので書き込みもいっぱいあります。
定跡本を読んで変化を考えるのは将棋を指すことより楽しんでやっているかもしれません。

このシリーズは、後に出た東大将棋シリーズと比較して、読みやすい、わかりやすいのがいいところです。東大将棋は変化が細かくて、読むのは大変です。どの変化をやっているのかわからなくなります。でもかなり古くなってしまいました。

棒銀では中飛車に対する棒銀が載っていました。ブログでだいぶ前に中原先生の本で・・・と書いたのですが、こっちのほうが詳しいです。すみません。中飛車に対する棒銀だけは愛用していました。

右46銀もよく指しました。これは四間飛車32銀型には使いにくいという欠陥があるのですが、そのあとに藤井システムが流行して、これには相性がよくて(55角と出てから急戦)、愛用の戦法でした。

左46銀は急戦ではメジャーなのですが、ひねくれている私はゆえに使いませんでした。

45歩は好きな定跡ですが、玉頭銀に対しての欠陥があるのでなかなか出現しないので、棒銀との組み合わせで使うことになり、なのであまり指したことはありません。

腰掛銀は今でも指します。あまり有利にはならないのですが、主導権があるのでなかなか手放せません。

どれも定跡はもう少し進化しています。個人的に愛着のあるシリーズですが、みなさんが新たに買って読む必要はありません。



四間飛車穴熊の急所

2015-08-10 | 将棋本 断捨離
四間飛車穴熊の急所 (最強将棋21)
広瀬先生の本です。2011年出版。

振り飛車穴熊に急戦はうまくいかない。
銀冠で対抗するのも振り飛車穴熊が指しやすい。居飛車が先手なら互角。
というのが結論で、
四間飛車穴熊の急所〈2〉相穴熊編 (最強将棋21)
相穴熊に移行して、工夫すれば戦える。
という流れです。
(後の本は図書館で借りて読みました)
最初の本、内容は素晴らしいです。お勧めします。

穴熊に急戦は、昔は有力とされたのですが、昔のA級順位戦谷川-加藤一二三戦あたりで振り飛車穴熊が快勝して、というあたりから指されなくなりましたね。プロでは相穴熊ばかりのように思います。

銀冠で対抗するのは
とっておきの穴熊退治 (マイナビ将棋BOOKS)
佐藤秀司先生の本もありまして、これも図書館で借りて読みました。

私は昔四間飛車穴熊を指したことがあるのですが、さっぱり勝てませんでした。もし居飛車側を持ったら急戦を研究したいと思うのです。穴熊とわかれば地下鉄飛車を指すかもしれません。

穴熊は読みを得意とするタイプが指すべきで、狭い選択肢からの組み合わせの手順を読んで、うまく攻めを続けないと勝てません。
穴熊でなければ4枚の攻めを心がければよく、正しく駒組みをして、少し有利になれば有力な手が増えてくるので、読まなくても感覚で判断しやすくなります。