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「 篠山・丸山 」 サイズ f6
最近、新聞、雑誌や広報誌で取り上げられることの多い篠山・丸山へ行ってきた。
篠山城址から走行10分くらいだったろうか、民家も途絶えた山間の道を行った先に
丸山集落が表れた。
茅葺屋根の倉庫らしい建物と無人の農作物の売り場が目につくだけだったが、車を
留めて歩きだしたところに掲示板があった。
「集落丸山
丸山集落は、1794年に畑地区の奥畑から、城の水守として移住してきたのが始ま
りで、約260年の歴史をもちます。
過疎と高齢化が進み12戸のうち7件が空き家になっていたところ、2007年から
古民家改修が行われ、民宿やレストランとして利用されるようになりました。
地元住民がNPOなどの支援を受け、地域再生のモデル事業として展開しています。」
10軒あまりの、もとは茅葺であったであろう鉄板葺きの大きな民家がパラパラとあち
こちに散在するだけで、店舗らしきものは勿論、看板一枚も揚がっていないから、どこが
民宿でレストランなのか分からない、静かな佇まいの集落であった。
心休まる、故郷の姿であった。
スケッチポイントを探していたら、通りがかりの男性が、「視線が変わっていいですよ」
と言って教えてくれたのは、高台にある公民館まえからの眺めであった。
ベンチもあって、ほぼ集落の全景を眺めることが出来た。
翌日の新聞夕刊には
古くから残る建物を生かした観光振興の実情を視察するため、菅義偉官房長官が訪れ、
住民たちと耕作放棄地が解消するなど、再生が進む集落の現状について意見交換し、
『 限界集落の課題解決は政府にとって大きな問題。丸山の成功事例を今後の参考にしたい 』
と話した。
との記事が出ていた。
一日違いの偶然であった。