明石浦漁港 サイズ F3
明石市立天文科学館を後にして、一旦明石駅まで戻り、近くの魚の棚で遅い昼飯に明石焼きを
食べた。
次に向かったのは寺町だった。
もっとも、寺町と言うのはガイド本の上でのことなのか、お寺の沢山集まっている地区の
呼び名だったようで、その方面と思われる処で道行く人や郵便配達の人に聞いても、そんな
地名は無いと云われた。
それでも先へ進むと、大きな甍が現れ、とりあえずと寄ったのが「善楽寺」と「無量光寺」
であった。
「善楽寺」で立て札の説明を読むと、昭和の戦災を含め三度の焼滅に遭っているが、明石では
最も古くからの由緒ある寺で、源氏物語明石の上の父、明石入道の住居跡とあった。
隣の「無量光寺」には、光源氏と明石の上のロマンの地、月見寺とあり、門前の細い道には
通い道「蔦の細道」との立て札が建っていた。
ほんの少しの思いつきで来たのだけれど、史実とノベルが渾然とする不思議な感覚に襲われた
ひと時であった。
この後、少し海を見て帰ろうとしたが、すぐ近くは明石浦漁港であった。
もう夕暮れで、後片付けをする人もまばらであった。絵はその場でのスケッチである。
目を通してくださりありがとうございました