散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

34才の誕生日を迎えました。

2006年08月18日 | Weblog
8月16日マサシは34才になりました。

前日から少し熱があり「しんどい!」と言っていました。
しばらく猛暑が続いていたので、夏バテなのか…。 誕生日の前ということもあって、精神的なものもあってなのか…。
夜10時過ぎにはぐっすり眠ってたけど、12時に起きてきて「34才になりました!」とだけ言うと、またベットにもどって眠りました。やっぱり誕生日は特別なものなんですね。

翌日も時々微熱があり「しんどい!」と言って、ちょっと元気がありませんでした。
でも誕生日ということもあって、一日中おとなしく落ち着いていて、いつものおしゃべりもあまりなし。“良い子”をアピールするのは毎年のパターンです。
昨年の誕生日も夏バテで、せっかくのお寿司とケーキも食べなかったので、今年もか…と思いました。でも今年は「ケーキはいらない、お寿司は食べる」と言いました。
微熱はあっても時々お手伝いをしたりと、昨年よりはましかな…という感じ。

そして今年は夕方には娘達一家も来て、にぎやかな夕食。マサシはお寿司もたくさん食べていたので一安心。
でも「今年も誕生日に夏バテしてしまった!」と言っていました。
来年は元気で迎えたいですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誕生日へのカウントダウン

2006年08月11日 | Weblog
今年も誕生日(8月16日)が近づいてきました。
もう今頃は毎日がカウントダウン!「あと1週間…」「あと6日…」というように。
なにしろ誕生日はマサシにとって、大事な特別な日なのです。

“誕生日前は落ち着かなくなる”というのが、最近はそれほどでもないようになりました。
以前はこだわりが強くなったり、イライラすることがひんぱんだったりと、誕生日前の苦しさを通過しなければなりませんでした。
マサシ自身も最近は「僕は誕生日前でも落ち着いている」と言っています。とは言うものの毎日誕生日が来ることばかり言っているので、気にはなるようですね。

足の“できもの”も「誕生日までに治らなかった」と言っています。何ヶ月か前には「誕生日までには治るだろう」と話してたので、ちょっと不満そうです。
最近の口癖は「予想外のことが多い」ということ。
予想してたこととは違う、思いどおりにはならないことはよくあります。マサシにとっては何ごとも予想どおりに、予定どおりに進行してほしいわけなんですが、現実にはなかなかそうはいきませんね。それをわかっているので「予想外のことが多い」と、自分を納得させているのです。

誕生日は確実に予想どおりにやってきます。
毎日のカウントダウンはそれを確かめているような感じです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミュニケーションは苦手

2006年08月02日 | Weblog
マサシの足にはまだ包帯を巻いています。
なかなか皮膚がもとどおりにはならず、血のかたまったような肉がむきだしになっていて、時間がたつとにじんで、日に2~3回位包帯を変えています。

にじんでくると知らせてくれるので、その時に変えています。
知らせるといっても言葉で言うのではなく、私の近くまで来て座り、黙ったまま包帯のにじんでいる箇所を見せるのです。「変えてほしい」という意志表示です。
そんなことをしなくても一言言えばすむのにと思いますが、それがむずかしいんですね。自閉症の人には…。思っていること、伝えたいことを言葉にして言うことが、どんなに困難なことかをいろいろな場面で感じてきました。

自閉症でない私達でさえ、思っていることが上手く伝えられないこともあります。それでも身ぶり、手ぶりで伝えるよりは言葉で伝える方が、ずっと楽で手っとり早いのです。
自閉症の人は脳障害からくる困難さをかかえているので、そのことをまわりの人達は知ってほしいですね。
マサシのように自分のしゃべりたいことは、すらすらといくらでもおしゃべりするのに、思いを伝える一言がしゃべれないと誤解されやすいのです。
「何だ、言ってくれればいいのに…」と思われてしまいます。

“しゃべること”と“コミニュケーションすること”は別のものなんですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする