散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

散歩日よりです。

2005年05月26日 | Weblog
このところさわやかな気持ちのいい天気が続いています。散歩道に咲いている花々を見る楽しみもあるし、「なんて気持ちいいんだろう」と思いながら歩いています。
マサシは最近こだわりがしつこくなっているみたい。お父さんの会社が破産して家にいることも多くなって、今までと様子が変わったこともあるかもしれません。「何かが少し変わる」だけでも落ち着かなくなったりします。でも一生懸命自分でこの現実を受け入れようとしています。何かある度に前からよく言っている言葉「これは日常の特別なこと」「こういう時は臨時にクリアする」「臨時にクリアできた」と、この3つのフレーズを言っています。この3点セットが日に何度もでてきます。不安を解消する安定剤のようなもの。自分を抑えている分、時々発散するかのように声が大きくなったりするのは仕方ないかな…と思います。
散歩中でもずっとしゃべっているけど、時にはかん高い声になったりするのでヒヤヒヤ。先日急に大きな声になったので、すぐ前を歩いていた年配の女の人がびっくりして振り向かれました。驚かせたみたい。こういう時「すみません」と謝ると、マサシは何故謝っているのかわからなくて混乱します。ややこしくなるので声には出さず、ちょっと会釈して表情で謝り、通り過ぎることにしています。「目は口ほどにものを言う」と言うから、わかってくれると思っています。

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「わきまえる」ということ

2005年05月19日 | Weblog
ゴールデンウィークに娘達が来ている間、マサシはいつもより落ち着いていたように感じられました。きっと皆がいるからよくしてなければ…という気持ちから我慢していたのでしょう。皆が帰っていつもの日常になると、その反動か少しうるさくなってきています。しつこく同じことを繰り返し言い、時々かん高い声でしゃべります。仕方ないかな…。いつも落ち着いているのが一番いいけど、とりあえず皆が来ている間、自分を抑えておとなしくしてくれたら、それはそれでいいと思うようにしています。
「わきまえる」ということが出来たらいい。家にお客さんが来る。公共の場に出ていく。そういう時はいつもの自分を少し抑えて落ち着いた態度でいる。その代わり家で家族だけの時は思いっきりしゃべったり、少々大きな声になったりしてもいいと思うようにしよう。だから朝からうるさく、しつこくしゃべっていても仕方ないと我慢しています。世の中のお父さん達だって同じ。会社でびしっとスーツを着て仕事をこなしていても、家に帰ればだらりと大口あけて居眠りしたり、オナラし放題だったりです。内と外、わきまえていればいいのです。
ゴールデンウィークの後何日かして市民病院へ行きました。電車の中、病院の中、わきまえてほしい場所です。でもいつものように同じことを繰り返ししゃべったりして(時々声が大きくなる)まわりの視線が気になる時がありました。そうそううまくはいきませんね。マサシはまわりの視線など気にしてませんから。

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にぎやかなゴールデンウィーク

2005年05月09日 | Weblog
ゴールデンウィークに娘達一家が遊びに来ました。今回は少し長く6日間。いつもは2~3日の時が多いので、マサシに「お正月来なかったので、その分プラスしたから」と言うと納得していました。以前と比べたらマサシ自身が安定してきているので、いろんなことに対して柔軟になってきました。3~4年前は私が皆とちょっと話をしても気にして呼びに来たりして、落ち着きませんでした。時にはパニック状態になったりで大変だったけど、今はおとなしい。夕食も落ち着いて皆と一緒に食べています。全く食べられない時もあったことを思えば、本当によくなりました。
4才と2才のマサシの甥は朝から騒いで家の中を走りまわっています。でも格別気にする風でもなく平気そうです。それどころか時々にこにこしたりしているので、にぎやかな雰囲気が楽しいのかなという気もします。
皆で近くの総合運動公園へぶらり遊ぶに行くことにしました。マサシに「行こう」と言うと始め「行かない」と言う。もう一度「お弁当も食べるから行こう」と言うと今度は「行く」と言ったので皆で出かけました。人もそんなに多くなく、散歩をしたり、噴水を見ながらおにぎりを食べたりしてのんびり過ごしました。あまり楽しそうな顔はしてなかったけど、皆につき合ってくれたのでよかった。なかなか出かける機会をつくるのがむずかしく、普段どこかへ行こうと誘っても行こうとはしません。「出かけるのが楽しみ!」なんて言ってくれないかな…と思っています。

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「どんぐりの背くらべ」

2005年05月01日 | Weblog
ゴールデンウィークです。我家はどこへも行く予定はなく、いつもと同じ日常です。
マサシが「お正月とゴールデンウィークはよく似ている。どっちも長い休みで、どこも混んでいて旅行も値段が高い。」と言いました。「だからどこへも行かないよ。」と私は答えています。そして似ているということで、マサシは「どんぐりの背くらべだ。」という言い方をしました。確かに似たもの同士で「どんぐりの背くらべ」かもしれないけど、こういう時に使うか…と何だかおかしくなりました。いろんなことわざも知っているけど、時々ちょっとピントはずれの使い方をしたりするので、おもしろいなと思うことがあります。
何度言ってもなかなか実行できなかった時「3度目の正直」ということわざを教えたことがあります。すると「今度は4度目の正直」「5度目の正直」…と次々数字を増やしていきました。確か10度目くらいまでいったみたいです。要するに実行できなかった。
「月とスッポン」もよく口にします。誰かと自分を比較する時、または過去の自分と今の自分を比較する時。この場合のマサシは「月」です。自分は◯◯さんよりがんばっている、今は良い状態で前と比べたらずっといいということを認めてもらいたいようです。「スッポン」にならないようにずっと「月」でいてほしいものです。

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