散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

感情の入らない言葉

2012年07月15日 | Weblog
マサシのベッドのマットレスが具合悪くなったので、新しいものを買いました。

後日「寝心地は良かった?」と聞くと、「いい!」と言いました。この「いい」は寝心地は良かったということです。
どちらかというと、本当に良かったというより儀礼的に答えた感じ。

自閉症の子に特有な言葉の言い回し。
「楽しかった!」と言う時は笑顔で本当に楽しそうな感じが伝わってくるものだけど、マサシが「楽しかった!」と言う時はそれがありません。まれに楽しそうな顔をすることはあるけど、ほとんどは楽しそうな顔は見せない。

言葉を感情的に話すことがあまりありません。
「出来ない」と言った方がいいのかもしれませんね。機械的な会話です。

よく自閉症の人は表情が乏しいと言いますが、母親として何年も接していると、他の人にはわからない表情の変化がわかります。表情が乏しいというより、表情の表わし方が違うのかもしれないと思ったりします。
うれしい時などはやはり生き生きした表情をしています。微妙ですけどね。

でも本当の気持ちを知ることがむずかしい時はよくあります。
そしてマサシ自身も自分の気持ちを伝えることがむずかしいのです。
自閉症の子は、この言葉で気持ちを伝えることがなかなか出来ません。だから思うようにできなくて我慢の限界を越えると、パニックになったりするのです。
言葉で伝えることは便利であり、一番のコミュニケーション手段でもありますから。

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