散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

コミュニケーションは苦手

2006年08月02日 | Weblog
マサシの足にはまだ包帯を巻いています。
なかなか皮膚がもとどおりにはならず、血のかたまったような肉がむきだしになっていて、時間がたつとにじんで、日に2~3回位包帯を変えています。

にじんでくると知らせてくれるので、その時に変えています。
知らせるといっても言葉で言うのではなく、私の近くまで来て座り、黙ったまま包帯のにじんでいる箇所を見せるのです。「変えてほしい」という意志表示です。
そんなことをしなくても一言言えばすむのにと思いますが、それがむずかしいんですね。自閉症の人には…。思っていること、伝えたいことを言葉にして言うことが、どんなに困難なことかをいろいろな場面で感じてきました。

自閉症でない私達でさえ、思っていることが上手く伝えられないこともあります。それでも身ぶり、手ぶりで伝えるよりは言葉で伝える方が、ずっと楽で手っとり早いのです。
自閉症の人は脳障害からくる困難さをかかえているので、そのことをまわりの人達は知ってほしいですね。
マサシのように自分のしゃべりたいことは、すらすらといくらでもおしゃべりするのに、思いを伝える一言がしゃべれないと誤解されやすいのです。
「何だ、言ってくれればいいのに…」と思われてしまいます。

“しゃべること”と“コミニュケーションすること”は別のものなんですね。

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