散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

お彼岸に思う

2014年03月22日 | Weblog
春の彼岸供養にお寺さんに来てもらいました。

お経をあげてもらってから、少し話をしました。
その中で「彼岸」とは悟りの世界のことで、この1週間は日頃実践できない悟りの境地(感謝する、施しをするなど)を実践するというものだそうです。
今日来られたお坊さんは、1週間飲み物以外口にしないという修行をされているとか。そんなことはむずかしいので、例えば「1週間は笑顔でいるということを実践してみるのもいいでしょう。」と言われました。

これは簡単なようでむずかしい!
マサシとずっと一緒にいると、朝から晩まで同じことを繰り返し聞いて返事をするという毎日です。日に何度かは腹が立って、私は声を荒げたり、不機嫌になったりしています。
1週間“笑顔でいる”なんて無理!1日だって出来そうにないかもしれません。

でも本当は大事なことで、穏やかに笑顔で接するということは、特に自閉症の人にとっては安心感を与えることになります。安心感があると気持ちも安定します。
逆にこちらがイライラしてばかりいると不安に感じて、ますますこだわりも強くなり悪循環に陥ることになります。

理屈ではわかっていても、なかなか悟りの境地には至りません。
彼岸の入りから5日になるけど、1日を通して笑顔でいることはできていません。
こういう子と暮らしていれば仕方ないかな…と半分あきらめています。

マサシは毎朝、仏壇に手を合わせています。(毎日の日課)
そして、いつも「おじいちゃんにチンしてきた!」と報告しに来ます。
きっとおじいちゃん(仏様)が見守ってくれることでしょう。

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ターナー展と外食

2014年03月12日 | Weblog
神戸市立博物館で開催されている「ターナー展」を見に行きました。
今回もマサシも「行く!」と言ったので一緒に。

大きな展覧会は人も多いだろうと思っていたけど、やはりたくさんの人で混雑していました。
最近は美術に関心を持っている人が増えたような気がします。私が若い頃はよく美術展には行っていたけど、有名なアーティストの展示でもそれほど混雑してなかったような記憶があります。ずいぶん昔のことでうろ覚えだけど。
混雑していると車椅子で見てまわるのはなかなか大変です。でも、ゆっくり人の後についてまわれば、何とか全部鑑賞することができました。大体1時間くらいでまわりました。
マサシはいつものようにそれほど興味は示さなかったけど、時々しゃべりながらも最後まで見ていました。

博物館を出てから、ハーバーランドでお昼を食べました。
寒い冬の間は外食をしなかったので、久しぶりの外食です。
今日は穏やかに晴れて春の陽気。風はまだ少し冷たいけど、歩いていると上着が暑いくらいです。
今年は3月になっても真冬のような気候の日が多く、やっと春が来る感じです。
マサシも春を待ちわびているようで、暖かくなるとうれしいのかもしれません。

「これからもまた、いろいろなところに遊びに行く!」と言っています。
気持ちが外に向くのはいいことです!何年も前には近所の散歩以外はどこへも出かけることができませんでした。人混み、人の声、話しかけられること、いろいろなことが怖くて辛かった時期を乗り越えて、今は外出を楽しみさえするようになったのが夢のようです。
今年も楽しい思い出がたくさんできますように!

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