散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

来年もJALのカレンダーで。

2005年11月23日 | Weblog
今年も近くのショッピングセンターでカレンダー展をやっていました。
昨年マサシは「JALのスチュワデス」のカレンダーを選びました。「今年も買おうか?」と聞くと、「JALのスチュワデスのにする」と言いました。昨年気に入って買ったのだし、同じものがいいのでしょうね。とりあえずマサシを連れて行きました。
中に入ったらすぐJALのカレンダーを見つけました。スチュワデスのもあって、すぐに「これでいい!」と決まり。一応「他のものも見てみる?」と聞いたけど、「これでいい!」 いっぱいある他のカレンダーには目もくれません。自分が決めてたものだけ。きっと来年も同じものなんだろうな…。

8年前ハワイ旅行をした時、飛行機(JAL)の中でマサシは何度かスチュワデスのコールボタンを押していました。何の用事かといえば「今どの辺ですか?」と聞くだけのもの。そんな用事で何度も呼び出したら悪いから押さないようにと言ったけど、こっそり何度か呼び出していました。
カレンダーの中の笑顔のスチュワデスを見て、あの時のことを思い出すことがあるのかな、それとももう忘れているのか…。いやなことはいつまでも残っていることが多いけど、楽しいことをずっと記憶しておいてほしいな…と思います。

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秋バテの一週間

2005年11月18日 | Weblog
一週間ほどマサシは体調が悪く、「まだしんどい」を繰り返していました。
時々「のどが痛い」と言って、うがいをしていたので風邪のようでした。でも熱はなく、特に身体的に悪そうなところもないようなのに、連日「しんどい」と言って、ふとんにもぐり込んでいることが多かったのです。精神的なものかな…という気もします。
昨年から今年にかけてパニックも全くなく、どんな状況でも自分を抑えてよい状態を保ってきました。いろいろ我慢してたみたいです。それがパニックの代わりに、身体の不調になってでてきたのかなと思ったりもしました。本当のところはよくわかりません。
「しんどい」と言うのは体がだるいのか、気分的に苦しいのか、両方なのか…。食欲はいつもよりは落ちてたけど、夜はぐっすり眠っていました。

マサシは「珍しく秋バテをした」と言っています。今まで夏バテはたまにあったけど、秋は大体元気に過ごしていたからです。
一週間ほどして、市民病院へ行く日にやっと元気になって、いつもどおりにしていました。でも翌日にはまた「しんどい」と言って寝たり、起きたり。そして今日はまた元気になって、いつものように散歩をしました。
とりあえずもうしばらく様子を見ることにします。

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学校生活の名残り

2005年11月09日 | Weblog
マサシはよく1年の時期を区切る時に、1学期、2学期、3学期という言い方をします。
「僕は今年の1学期はいい状態だった」というように。学校で言う1学期は4月から夏休みになるまで。そして「2学期も良くする」と言っています。つまり9月から12月までです。
高校を卒業してからもう15年も経つのに、まだ学校生活が残っているかのようです。

学校生活はマサシにとって案外居心地のいい場所だったのかもしれない、と思うことがあります。時間割が決まっていて、時間がきたらチャイムで知らせてくれ、次は何が始まるかわかっている。一日自由で何をしてもいい休みの日よりは、きっちり時間できめられている学校生活の方がわかりやすいのかもしれません。

高校の時、1ヶ月ほど登校拒否をして家にいたことがあります。寮生活のつらさもあったからで、それ以外は特に登校拒否というほどのものはなく、比較的順調な学校生活でした。
時々先生におこられたり、何かいやなことがあったりした次の日に休むことはあったけど。朝起こしにいくと「おなかが痛い」と言ってふとんから出てきません。そんなに苦しそうでもないけど、学校に欠席の連絡をいれてしばらくしてから様子を見に行くと、ふとんをかぶったまま鼻歌を歌っているのです。「やっぱりズル休み…」と安心していいのか、悪いのか…。でもたいてい次の日は気をとり直して登校するので、そんなに深刻な登校拒否はありませんでした。
もちろんいろいろなトラブルはあったけど。もう思い出せないくらい月日が経ちました。

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秋晴れの散歩

2005年11月03日 | Weblog
おだやかな秋晴れの日は気持ちよく散歩できます。

最近マサシは足がだるいのか、以前ほど歩こうとはしません。まだ「うおの目」の治療に外科へ通っていて、包帯を巻いています。そのせいで歩きにくいのか、足が痛いのか、早めに「座る!」と言います。もう少しがんばって歩いてほしいので「もう少し先まで…」と引き延ばしているけど、少しするとまた「座る!」と言う。
その“座る”が何からきているのか、はっきりしないので大体2~3回位「座る!」と言ったら座るようにしています。もし足が痛かったり、とても歩きにくくて苦痛だったりしたら無理強いはできないし…。かといって、ただ座りたい、楽したいだけなら何とかがんばって歩いてほしいと思います。

「足が痛いの?」と聞いても一応「大丈夫!」と言います。
なかなか自分の思いや状態を説明するのはむずかしいのです。痛くて我慢できない位なら「痛い!」と訴えられるけど、微妙な感じ、違和感などを伝えることは困難なようです。
自閉症者本人が語っている文章を読むと「説明したくても言葉がでてこなかった」というのがあります。しゃべれないのではなく、言葉を知らないのではなく、それを伝えられない。
マサシは自分の好きなことやいつもこだわっていることを話す時は、それは流暢に次から次へと言葉がでてきます。でも何かの時に伝えてほしい一言がでてきません。「ちょっと言ってくれればいいのに…」と思うことは度々あります。だから「座る!」と言った時、どこまで行ったら座らせようか思案しながら歩いています。

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