散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

「レインマンの世界」は日常です!

2008年09月11日 | Weblog
テレビで自閉症の“すごい脳”を放映していましたね。

映画「レイマン」のモデルになった男性を取りあげていました。
誕生日の曜日をすべて答えられるというので、スタジオの皆が驚きの声をあげていました。
でも私にとってはもう当たり前のことになっています。
マサシも同じなんです。
どんな生年月日でも即座に曜日を言えるのです。
一つ一つ確認したわけではないけど、おそらく正確だと思います。

子供の頃から一度聞いた生年月日はすべて覚えていました。そして「◯◯さんの誕生日は?」と聞くと、即座に答えていました。
何故こんなことができるのだろうと私は不思議に思い、何度もマサシに聞いたけど、答えてくれません。計算をしているのではないということはわかります。何らかの計算をしていれば、ほんの少しでも間があるはずです。
生年月日を聞いた時に、何曜日という答えが頭の中に表示されるとしか思えません。
それは何年前でも、何年後でも答えることができるからです。まさの「脳の不思議」と言えるもの。

マサシの脳には過去の出来事の日付けや食べたものなど、莫大な記憶が保存されています。
普通は年月と共に風化されて、記憶は薄れていくものだけど、自閉症の人にはそれがないのかもしれません。
マサシはレインマンのように、落ちた楊子の数は瞬時に数えることはできないけど、記憶の部分では共通するものがあります。
たまに日付けなど聞いた時に「忘れた!」という答えがかえってくると、ほっとすることもあります。それが普通だと思えるからです。

自閉症の特性に関して、わからないこと、不思議なことはいっぱいあります。
でもずっと一緒に暮らしていると、それが当たり前のようになって、驚くこともなくなってしまいました。「これがマサシなんだ」という感じで…。
たまにテレビなどで取り上げられると、あらためて「すごいことなんだ!」と思ってしまいます。

                         ⇒自閉症の不思議な世界ホームへ

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