三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月19日 とんぼ返り視察

2014-12-20 | メンテナンスお気楽日記
冬の晴れ日、太陽がまぶしいくらい。天気予報によると、又、明日から雪だるまマーク。
午前中は家で、片岡クレドールを組んでいたが、あまりにももったいない日和。

「今日なら、行けるか?」この天気なら高速道路もまとも?に走れるだろう。
往復300km、片道1,5時間、視察の時間を30分とすれば、夜道走行の心配もない。

雪道なら、それなりのスピードでも走れるが、高速走行とはいかず時間はタップリとかかる。
今日みたいな雪解け道路なら、100K走行も可能だが、その分、夜の凍結が怖い。

高速に乗ったのは2時、福井を過ぎて今庄あたりからの山岳道路、やはり雪は多いが
走行車線はきれいに除雪されている。安心して普段通り?の高速走行。

長浜の工場に着いたのは3時半。やはり、現場で見て良かった!ってのが感想。

最初に聞いていたスリッター(資材)の大きさも違う。現場では50㎝以上のサイズもあるとの
事、2号機は回転盤の大きさを変更。わざわざ付けた、片切れ停止センサーも使ってはいなかった。

何よりショックはローラーシャフトのへたり。駆動ローラーはベアリンブ保持にしたが、押さえ
ローラーは稼働式のため、スリット構造にした。それがシャフトとの摩耗で、もう折れそう。
2号機どころか、1号機の修理の段取りも早急に必要となる。

あれ?これってブログ日記だよね。社長への報告レポートみたいになっていないか?

今回の出張もそうだが、思いつきと言うか、切羽詰まらなければ、なかなか動けない。
いくら段取りを考えてあったとしても、明日納品って日まで、何かしら仕事が残っている。

そりゃ、ぎりぎりセーフでも、セーフはセーフ。何とか迷惑はかけない範囲では終わっている。
本来ならば、納品や修理の後も、二度三度と使い勝手を確認するのも、仕事なのだろうが、
経費や工料の請求できない仕事?には、どうしても二の足を踏んでしまう。

剥離機の操作盤。倉庫にあった配電盤を利用したが、レイアウトがいまいち気にくわねェ。


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メンテお気楽日記 12月18日 サンキンサービス

2014-12-18 | メンテナンスお気楽日記
何年か?前、桐生に本社があった三筋機械(株)が廃業しました。
機械製造責任?のこともあり、部品フォロー部門として、梅沢さんが三立応用加工(株)の
おもしろ機械工房に籍を置き、三筋ワインダーの部品供給に対応していただきました。

しかし、製造停止となったワインダーの部品注文は極端に減り、客先でも機械維持経費の削減?が
輪をかけて厳しくなり、機料店からの注文も数える程しかありません。

たまに来る部品注文だけでは、肩身が狭く?北陸からの電話連絡しても、大半はおもしろ機械工房で
作業中でした。ちなみに、機械工房では繊維機器の他に「乗用鉄道模型」を作っています。イベントや
遊園地からの引き合いもあり、次々と新型車両も作っているのことです。


今年の夏、埼玉から千葉県への工場移設の話があり、大型ワインダーの移設工事を引き受けました。
もちろん一人で出来る訳もなく、距離も遠いので、梅沢さんに仕切ってもらい準備しました。

作業はビジネスホテルに泊まりながら、四日間で終了しましたが、四日間の同じ飯の○○は大きい。
繊維産業の、そのまた隙間での仕事ですが、ものづくりに関われるやり甲斐と、何より、お客さんの
笑顔がみえる、現場での楽しさは伝えられたと思います。

その後も、一錘型卓上ワインダーの製作や、中古機の全開整備などをお願いして、再度、繊維産業へ
引っぱりこんだ感がある。けっして楽な仕事ではないが、需要は無くなることは無いと考えています。

まだまだ、機料店の一部のしか知られていないサンキンサービスかもしれませんが、関東地区に
部品の供給やメンテナンスも出来るとなると、さらに新たな流れも出来てくると思います。

三筋北陸のブログにも興味を持っていただき、最近、自分のブログも立ち上げたのこと。
さっそく、お気楽日記のブックマークにも登録。サンキンサービスをポチッとすれば「ワインダー工房」
行けます。ぜひ一度とは言わず、ヒマがあれば?色んな写真が楽しめます。

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メンテお気楽日記 12月17日 中古屋さんじゃ、ありません。

2014-12-17 | メンテナンスお気楽日記
何か?昔の機器の話題ばかりが、続く。ま、嫌いじゃないからイイけれど、
本業は、繊維機械、それもワインダー関係のメンテナンスなんですけれど・・・

中古機械(機器)はワインダー作業の相談の中で「じゃ、こんな機械もありますょ。こんな事も
できますょ」って、あくまでも?お仕事をする為の「お世話」。

だから、機械を持って行って「はい、毎度ありー」なんて量販販売店?とは、まったく違う。
まず、客先の仕事や希望内容を確認して、一番ベストと思う機械を選ぶ。又は組み付ける。

客先の仕事仕様にあわせて、機械を組み、機械を整備、使える機械にするのがお仕事。

だから、以前は販売店からの相談や依頼がメインでした。その流れと言うか、色々の機料店との
お付き合いが、客先の相談にのれる、三筋北陸の強みでもあります。広く浅くですが。

販売店には、織機が得意・編み機が得意・撚糸機が得意・カバーリングやダブルを扱う業者もいます。
いろいろの業者から得た情報や知識を、知ったかぶりするのが、三筋の得意技?

あまり強引に突っ込まれると、専門機料店を紹介する技も持ち合わせています。


静岡からのメールが入っていました。機械と機器の問い合わせです。
どれも持ち合わせが無かったので、持っていそうな、知っていそうな業者からの情報収集。

まず、検撚器は三台見つかりました。メスダンエアースプライサーも二台見つかりました。
しかし、メスダンは仕事糸を確認してからでないと世話出来ないとの事。やはりプロのこだわり。

検撚器は25㎝で充分とのことなので、又、骨董店?まわりをして探しました。機料店に一台
廃業予定工場に一台、解体業者の倉庫にも一台。やはり検査機器なので見た目より正確差が大切。

本当は、機械を一番お世話したいのだが、なかなか、これだけは出てこない。
仕事仕様に合わせる為には、中古機の条件が合わない。と言って改造するにも部品もない。

「中古屋さんじゃ、ないョ」と強がり言っても、中古機しか世話できない現状もある。

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メンテお気楽日記 12月16日 間違い電話から半自動機械?

2014-12-16 | メンテナンスお気楽日記
               ミシンモーター駆動の四つ枠捲き。綾振り装置(綾崩しも)付き

携帯電話の名簿検索。「サンコー」を押したつもりだったが、
「ご無沙汰してまーす。」「???」「エッ!」「あれっ?」

安中の「蚕糸館」に掛かったみたい。明るい声が返ってくる。
そう、ごぶさたでした、もう一年以上は連絡することもなく、お互い忙しく?過ごしている。

着信に「三筋北陸」って出るにしても、第一声から昨日合ってた様な、気楽な会話。
まずは、間違い電話をお詫びして、お互いの近状確認。つい、うれしくなってしまう。

「北陸の雪はどうですか?」「小松は金沢より雪の少ない処、テレビに映る新潟の様な事もないョ」
「仕事のほうは、どうですか?忙しそうですネ」「いゃ、相変わらず手間ばかり掛かって、なかなか
思う様には行かないし、最近は工房さんの問い合わせが少なくなり、企業相談が多くなった。」

「じゃ、私の欲しい機械ってなかなか出ないですょネ、手仕事を楽にする様な」「はい。」

座繰り器や手機織機なら、骨董品?や新しく趣味で製作する人はいる。しかし、次の段階の
手仕事を、能率よくこなす機械(装置)となると、なかなかお目に掛かれない。

座繰り器の四つ枠の自動綾振り装置や、シャツトルを紐で操作する手機機構など。
綛揚げ機も5綛か10綛ていどの小型機を探して欲しいと、二軒から依頼されている。

出て来るのは、モーターのスイッチで動く、機械じかけの産業機ばかり。けっこうな年代物だが・・
多分、新型機械?の設備投資の際、破棄されたのだろう。なんせ、高度成長時代だったもの。


機械には機械の役割があるが、機械に使われる様になってしまえば、ものづくりの成長は無い。
その為には、機械を道具として使う、人間の技量が欠かせない。人間がモノを創る。

「からくり」とはちょっと意味が違うかもしれないが、動きによって能率を上げる。扱うのは人間。
だから、技量のあるものづくりをしようと思えば、半自動機の方が最適なのかもしれない。

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メンテお気楽日記 12月15日 二度と作らない、作れない?

2014-12-15 | メンテナンスお気楽日記
織機販売店の営業からの連絡「三筋さんの言っていた部品あったョー。」

今、客先の工場で、場所も近いので、スグ来れないか?ってことだった。

モノは「ガンガン」。綛束から糸を捲く「綛繰りボビン」新型?のHボビンとは違う超旧タイプの
胴太ボビン。ベークライト製で鍔の解除性がイイ。それにすり輪駆動のため糸に無理が掛からない。

以前にも福井の販売店から探してもらったが、再度追加注文を掛けたが、その後音沙汰なし。
今回も、染色工場の試験室からは依頼を受けていたが、古い?織物工場に行く機会も少なく、
探しようが無かった。

そうこうしているうちに、細番手の特殊糸には「これでなけゃ」って他工場長のアドバイスもあり、
わざわざアルミ管を加工して、製作したこともあった。えらく高いモノになった記憶がある。


尋ねたのは、老舗?の織物工場。外からは気づかなかったが、工場内はのこぎり屋根から明りを
取り込む○○造り。当然、機械は年代物が目立ち、モーターもだるまタイプが付いている。

糸繰り機も平ベルト駆動で、両側機64錘が6台も並んでいる。整経給糸用ボビンに使っていた
らしく、ベークの予備ボビンも数はたっぷりとある。いや、在り過ぎる(欲しいのは20個程)

工場専務は「持っていけ」って言われるけど、一応商売するつもりだから、そんな訳にもいかない。

多分、今こんな大型機械としての需要はないだろう。と、なれば最終的に解体処分。そうなれば
ボビンは産業廃棄物としての扱いとなる。そうなればボビンは二度と作ることもないだろう。

せめて、1スパン10錘程度は機械として残して置きたい気持ちもあるが、カセ輪の収納もさる
ことながら、保管倉庫にスペースがない。やはり、消えて行くのを見守るしか出来ない。


これまでも「昔、こんな装置があったっけ」と言われて、自分なりに、いろいろ作ってみたが、
完成された?機械・装置には、遠く及ばない。先人の知恵や知識には、かなわない。

「もったいない」「二度と作れない」と言われても、それで飯を食えないのも事実、現実なのダ。
工業試験所に行けば、昔の機械が展示はされている。でも、それは動かないし仕事も出来ない。

おそらく、その技術はどこかの機械には伝授されてはいるだろうが、なぜ、それが必要か?何を
どうする為に、どうすればイイのかってことまでは理解されていない。

ものづくりは、知識の上に知恵を重ねて出来上がる。知恵だけでは、繰り返しになってしまう。

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