三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月21日 うれしい注文!

2014-12-21 | メンテナンスお気楽日記
土曜日、若い工場長からの電話。
「三筋さんから預かった試験装置、いろいろ試した結果、リングの位置を変える方法で、
ビリの入らない捲き玉が出来ました。同じ装置を5個注文したいのですが」


約一か月前、相談されて、ビリ止め装置を何点か持ち込んだ。単にビリ止め装置の方法ったって
糸の種類や性格によって、選ぶ装置や使用するテグスやリングの太さが違って来る。

だから、納品するだけじゃなく、必ずテスト捲きをして、適性を確かめなければならない。
その日も、何点か準備して行ったが、工場作業が押し迫っていて、ワインダーを止められない。

やむなく?装置を工場長に預け、まず、自分で「やってみなはれ」とは言わなかったが、
テスト捲きを工場長に託した。自分でやるから理解できる事もある。やって欲しい。

一次結果は10日程かかったが、電話での連絡が入った。
「外から押さえる方法が一番簡単で、効果もありそうだが、まだビリが捲き玉に入っている。
給糸の上の部分がテグスで押さえていないのが原因かも知れない。何か方法はありませんか?」

そんな事自分で考えろ!とも言えないので、リングの取り付け位置を変える方法を提案。

でも、そんな対策は自分にとっても初めての経験。これまでは、捲き玉の外層をテグスで押さえれば
それなりの?ビリ止め効果があり、尚且つ解除テンションにも変化が少なかった。

多分?捲きスピードとの関係もあり、解除からバルーンの間で、又撚りが入るのか?又は捲き玉
上部にビリ箇所があるのか?でも回転スピードを変える事は、糸の仕上がりや生産性の問題が出てくる。

ここは、工場長の観察を信じて、色々やってみるのも、何かが生まれるかも知れない

で、土曜日の電話連絡です。やはり嬉しい。「よかったナ」としか言えなかったけど。

さて問題は装置製作。試験装置は大きさが無く、漬物桶のフタをカットして作った。まさかネー!

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