三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月25日 ある処には、あるもんダ。

2014-12-26 | メンテナンスお気楽日記
まず、写真を確認下さい。四つ枠やガンガンが工場内にころがって?います。

福井の販売店の依頼で、糸の節取り装置を説明して欲しいの事。
そこは、織物工場で男帯や畳のヘリ?らしき物がところせましと積まれていた。

鉄(鋳物)製の機械は、ジャガード織機だけで、後の準備機らしきものはすべて木製機だった。
大きな整経用ワーパーまで、木枠で組まれたものを使用していた。

希望の節取り装置を取り付ける機械?も、竹綛からガンガンに捲くスリ輪式綛繰り装置。

「節取り装置」と言ったって、糸の節を感知して、そこで糸をカットする仕組み。
ワインダー等ならば、各錘ごとにドロッパーが働き、捲き玉がとまる。ところが、木製仕様?は
糸がカットされても、ガンガンは回りっぱなし、綾ザオもガチャガチャと止まらない。

作業のし難さを説明したが「目で見ているから解かる、カセ輪が止まっていれば繋げばイイ」
専属?の作業員もいるわけでも無いのに、大丈夫か?すごい手間になると思うけれど。

話によると、経糸の節が綜絖で溜まったり、切れてしまうのが、一番困るらしい。
準備工程で手間をかけておけば、少人数でも不良品を出さない作業が出来るとのこと。


でも、この工場は何なんダ!今は使っていないと言う四つ枠もゴロゴロ転がっている。
ガンガン綛繰り機も全錘使用していないから、予備部品が山積み、片づける場所が無い?

お茶を飲みながら世間話「高山の骨董屋で四つ枠を買えば五百円、売れれば?すごい財産」
「でも、何代目かがリサイクルショップに売りに行ったら、軽トラ一杯千円って話も聞いたょ」

「そんなもんダょ、欲しい人がいて価値が付く、多すぎてはゴミとしか見えない」
「ここにある、試作品や納品漏れの製品だって、見る人が見れば価値がある筈なんだが」

そんな話をしていたら「じゃ、少し分けてもらえないかナ」なんて言えなくなってしまった。
ま、いいか。あることさえ解れば、問い合わせがあった時、又、顔を出せばイイ。

でも、その時になって、まだあるって保証は無い。焼却処分された事は何回もある。


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