三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月22日 貧すれば鈍す。

2014-12-22 | メンテナンスお気楽日記
先週訪ねた、ソフト捲き専門のワインダー工場。修理の際聞いた「糸が悪くなった」の一言が
エラク気になったので、今日はじっくりと、お茶をご馳走してもらうつもりで、再度訪問。

何が、どう悪いのか。何が変わってきたのか?結果を知れば、原因も見えて来る。
染色加工前からのクレーム?となると、原糸か撚糸屋さんに問題があるという事になる。

原糸なら、まず撚糸屋さんが騒ぐことになるが、糸と向き合う時間が少ない?ので、見逃しもある。
見逃してしまえば、クレームを自分が被ることになるのだが、現実は生地の段階での犯人捜しが多い

皆が皆、自分が犯人じゃないと思っている。実際、不良品と解って出荷する人は一人もいないから。

しかし現実として、不良製品・B級製品は発生している。誰かが発見し、大騒ぎの?原因探しが始まる。
いくら加工工程を逆流しても、各工場での行程・機械・人員など、原因要因は多く、計り知れない。

その為には一行程でも早い段階での発見が大切で、自社加工のチェックが重要なポイントとなる。
それは、前加工のミスを指摘する以上に、自社での作業の確認であり、機械管理でもある。


今、心配している原因として、経費節減?による人員削減があります。ひと目が少なくなれば
それだけ見逃しも多くなります。いくらパート対応しても、それを求める事も無理なこと。

機械管理については、機料店の「消耗部品の売り上げが極端に落ちている」に表われています。
糸道やベアリングの交換もしないでの操業は、おのずと結果も見えてきます。


撚糸屋さんが侵すミスには3つのポイントがあります。
生産工程では、機械による撚りムラや、カイド不良によるケバ、セット不良などによる、糸の品質。
加工工程では、準備機や仕上げ機による、綾くずれや、綾落ち、硬度不良など加工技術の不具合。
三番目は人的ミス。糸の結び方や汚れなどの取扱い。梱包方法によっても不良製品は発生する。

この他にも、いろいろの原因要因はありますが、ミスはミスと認め、いち早い対応が必要です。
ミスを見逃さないことこそ、最高の品質管理であることは、大手工場の常識にすらなっています。

「人手がないから」は言い訳でしかない。「人手が少ないので多少の・」誰も認めてくれる者はいない。
タイマー操業や無人?操業。工場維持の切り札かもしれないが、そのリスクを知ることも大切です。

その為には、せめて?出荷作業(検品)を自らすることによって、確認することが必要です。

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