三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月31日 「改良」こそが、新製品

2015-08-01 | メンテナンスお気楽日記
ここの処、企業の「新商品開発部」からの問い合わせが続いています。
話題好きには、外でチャベチャベと話すことを控えなければならない、苦しい相談?です。

企業の生き残りの為には「新機能・異業種参入」など、売れる繊維製品を開発?するために
色々なアイデアや試行錯誤を実行しています。理論的には何をどうすれば、どんなモノが出来るか
解っていても、いざ、製作加工となると、様ざまな問題点が発生します。

自分への問い合わせ時点では、もう「こんなモノ」は完成?していることが多く、安定加工のポイントや
加工機の問い合わせです。でも、そんな機械はある筈も無いし、作り出す技量もない。

ただ、糸が違えば、糸の加工機械・装置・仕様・方法・テクニックが違って当然。
太い糸、細い糸。腰のある糸や撚りの極端に少ない糸。チーズ染色加工もあればカセ染め巻き返し加工など。


自分に出来ることと言ったら、どんな糸にはどんな機械を使っているか?その為のポイントは何か?
見てきたことをアドバイス(お話)するだけです。新開発機なんておこがましい。

中古機械を探してきて、仕事仕様に合う様に寄せ集めの改造(まだ改良の域までは達していない)
上手くいけば?、始めて使い勝手を考慮した「改良機」となる。そこは企業・メーカーの領域です。


そもそも優秀な?日本の繊維機械と言ったって、イタリアやフランスの機械コピーから始まっている。
輸入された機械を、日本人の使い勝手に改造し、精度や品質にこだわり、各種の仕事仕様に対応できる
日本製機械として、改良・開発してきた。もちろん、ユーザーの意見が一番の原動力でした。


「何か出来ないか?」では、ぜったい新製品は開発されない。
「何をするためには、どうすればイイか?」一歩・一歩前に進まなければ、ヒントすら見落としてしまう。
ドライブで観光旅行するか、街中を歩きながら散策するかの差は歴然として表れる。

自分が伝えられるヒントは、基本的に「女工さんの知恵袋」です。加工現場での経験やアイデア。
何をどうすれば、仕事ができる様になったか?  女工さんの観察と対応こそが、改良の原点です。

1から10を探すのか?7・8から10を目指すのか?目的は見えた方が楽しいし、ブレもしない。

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