三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月17日 販路開拓

2013-06-17 | メンテナンスお気楽日記
先週、糸商の会議室でもらったカラー軍手。どうしたものか迷っています?

話のスジとすれば、ある糸で作った軍手が、本来の軍手に求められる機能にそぐわない。
高級?軍手としての企画が、一転不良在庫の山に成りかねない。

たまたまその場に居合わせただけだったが、話を聞く機会を与えられた。
まず、他社担当から提案されたのは、手芸用教材としてウサギやクマなどのマスコット。

担当は自分で作った見本まで用意してきた。販売ルートさえ確保できれば
保育園や児童施設。もっと言えば高齢者援護施設まで需要が見込めるかも?

染色カラーはピンクにブルー・薄紫。まるで、その為に染めた色じゃないか。
リキが入っていると言うか、ちょっと先走りの感じもするが、皆一応に共感。

ところが、社長からの提言「繊維油剤・染色は何を使った?成分は説明できるか?」
「子供が使うものとすれば、安全評価が必要。アレルギー成分は大丈夫か?」

それを期に、今度は突っ込んだ意見が続出。「販売単価は?」「業者マージンが出せるか?」
「説明パンフレットはどうする?」「パッケージの方法は?」「その他の備品は?」


どんなに素晴らしいアイデアでも企画でも、一つの製品を創り出すエネルギーは大変。
まして、新しい販路や新しい素材には、未知の部分が多い。毎日が発見と挫折?

「ものづくり」の奥の深さを再認識した、良い機会に出会えたことに感謝します。

最後の社長の言葉もきつかった。
「円高だったからこの値段。ヒットしても同じ価格では出来ないことも肝にして!」

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メンテお気楽日記 6月17日 プーリー変速

2013-06-17 | メンテナンスお気楽日記
この時節、機械の回転スピードを変えるには、インバーター装置という
ダイヤル一つ、指一本で好みのスピードが選べる電気機器がある。

以前の機械には、ドライブプーリーやモータープーリーのサイズを交換したり、
Vベルトの長さ調整のため、モーターの位置を変えるなど大仕事。

委託仕事が同一糸のときは、気にもならなかったが、仕事の流れは「多品種・小ロット」
自社機械のスピードでは捲けない糸はお断りしたいが、今はそんなことも言ってられない。

いくら高年齢になったとはいえ、体が動くうちは仕事がしたい。いや、しなければ。
やっかい仕事は三筋に頼んでも、工賃が確保できるうちは、仕事をしなければ。

インバーター装置の説明をした。「毎回、三筋を呼ぶこともいらないし、楽だョ」
でも、かたくなに「プーリー交換でイイ、また頼むから・・」だった。

確かに、大型ワインダーの場合はモーターも大きいし、両側機の場合は2台のモーター、
安く見積もっても、10万弱の設備投資。三筋の何回分かと笑われてしまった。

償却どころか、自分の寿命まで計算に入れている。当然、後継者はいない。
こんな工場が多いのです。只ブン回していてもお金は入ってきません。

プーリーに際しても、最近は回転数を落とす方が大半で、大径ドライブプーリー
ばかりの注文です。いくら中古在庫があるといっても限りがあります。

そんなこんなで、設備投資もままならない産業を後押しする三筋の手は
油汚れが爪のスキマから、なかなか落ちないのです。

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