三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月16日 「工夫」という「技術」

2013-06-16 | メンテナンスお気楽日記
               三筋STI-2型機、富山のベビーニット産地でも、福井の
               極細合繊産地でも、同様の機種が使われています。

ワインダー械とは、仕様こそ違っていても、基本的には皆同じです。
量産機の場合は、同じ機械がいろんな工場で使用され、同じ様な?製品を加工します。

でも「この加工はA工場でしか出来ない」との声も確かにあります。

ユーザーからは「同じ機械を使っているのにナゼ?」と質問されても、それは
各工場の環境・設備・方法など、いろいろな「工夫」をプラスされての結果です。


それは「関係者立入禁止」の工場を見学できたとしても、発見するのは至難の技。
よく確認するのはテンションウエイトの数や加工スピードですが、目に見えるのは
ほんの一部分だけで、それも意外と見逃している個所のほうが多いのです。

メンテの立場上、ヒントや方法を教えなければならない仕事もあります。
でも帰ってくる返事は「なんだ、そんなことか!」単純といえば単純な結果。

バルーンの距離・糸道の流れ・テンションの方法・位置などなど。
作業とすればスパナ一本で出来ることもあり、それを調整と言います。

調整とは使いこなすためのワザで、切れない包丁では料理できないのと同じです。
材料を知り、切り方を工夫する。大根が千切りになったり網目模様にもなります。

糸の特質はもちろんの事、機械の状態を見極めてこそ「対応」も出来るのです。
この対応に「差」がでることが問題なのだが、これは「工夫」の数に比例する。

「工夫」とは、自分で考え実行するから価値がある、しいては自分の財産にもなる。
教えた対応は、大抵はその場限りで忘れてしまうことの方が多い。

機械とはあくまで「道具」であって、使いこなしてこそ真価を発揮する。
使うのも人間、工夫するのも人間。考えなければ道具は使えない。

今回はあえて事例を書かなかった。まず自分で考えて欲しい
「なぜ?」「どうして?」「どうしたら?」

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