三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月3日 Aランク・Bランク

2011-06-03 | メンテナンスお気楽日記
                    不良糸見本。ズル節・ケバ節・ビリ節・結び節まで・・
怖いはなしを聞いてしまった。そこの商社だけならイイのだけれど・・・
「一般商社にはAランクの糸はまず入ってこない」なんて。

じゃ、今、加工している糸は??。
確かにパッキンには韓国・インドネシア・パキスタンなどの文字を見かける様になった。

ポリエステルにレーヨン。糸は糸として加工している。「Bランクだから」なんて指示もない。
原糸が入荷すれば、ボビンに捲き下撚り・上撚り加工。シリンダーにあがればコーン捲き作業。

出荷した糸が返品される。「ケバがある、節がある。」いつもと何ら変わらない加工で??
機械を点検しガイドを点検する。設備投資を抑えているので自信はない。でも変わりなし。

じゃ糸か?商社のいう?BランクCランクってどこがどう違うのか・・・?
まさか原糸の段階でケバのある糸は買わないよナ。ランクがあるってことは価格が安い?

原糸はメーカーの設備さえあれば、どこの国だって作れる。糸づくりのノウハウは別の話として。
国が違えば環境も変わる、製造温度や圧力は当然違ってあたりまえ。

出来上がった糸にランクがあると言うことは、メーカーや商社は当然欠点を知っている事になる?
「ただ安いから仕入れた」なんて商社もいないと思うけれど・・・・ワカラナイ

もしBランクと解っているのなら「ヤング率が少ない・ケバが出やすい」などなんらかの指示が
あってもイイはず。加工した撚糸屋に責任を転嫁すれば、ますます繊維産業は衰退する。

ものづくり産業の一流を自負する国が、安物づくりの為Bランクを買いあさる。なんか悲しい。

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メンテお気楽日記 6月2日 産地について、今一度・・

2011-06-03 | メンテナンスお気楽日記
出入りさせてもらっている絹撚糸屋の撚台はフル稼働?
いつまで続くかは、ちょっと心配な情報もあるが、まずは良しとしよう。

話を聞けば、客先は丹後の糸商・機屋さんからの注文。
丹後をはじめ前橋・久留米・山形など全国にも絹撚糸の産地はあった。はず?

フッと考えてみれば、丹後・福知山方面の工場からのメンテナンス依頼もここ2~3年ない。
京都の糸商のはなしでは、廃業が続き撚糸工場を探すのすら難しいとのこと。

京都などの消費地に近い産地とすれば、メリットも大きいはずなのに・・なぜ?

北陸への注文の大半は経糸のコーン捲き。経糸の場合はより厳しい品質が要求される。
機屋・糸商としても、より良い糸でなければ仕事に起障をきたす。で?北陸?

昨今の「ものづくり」に関しては、ビルの中で野菜を生産する時代。どこでも同じ?様なモノは出来る。
じゃ、なぜ「産地」といわれるものがあるのか?

それはとりもなおさず、気候と技術(経験)。昔の人はエラかった。??
自分の土地に合った食物を育て、産業を切磋琢磨して育てて来た。技術の蓄積もおおきい。

今、海外移設の話はよく聞くが、技術は持ち出せても「気候」と「経験」は難しい。

●北陸のことわざ「弁当わすれても傘わすれるな。」

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