大脱出

どっかん、ばっこんと、超重量級の暑苦しい男性陣が、どっしん、がっちゃんと、殴り合う、戦いあう、知恵を絞り合う！！という肉弾戦だけじゃないってのが、面白かったのでした。

なんとスタローンは知的な筋肉！（似合わねええ」・・）国からの依頼で、監獄に自ら入って、脱獄をするのがお仕事。警備に甘いとこを、調べて差し上げるのです。本当にこういう仕事があるのかどうかは不明。で、そこの所長さんがドノフリオさんで、・・・・・すでに怪しい。。

今日も今日とて、スマート（？）に脱獄してみせ、あんたんとこは、ここがだめなんですよ～と教えてくれるのですが、そこまでして、脱獄する人なんているんでしょうか。

そんなスタローンさんのところに、絶対に脱獄不可能と言われる『墓場』に行ってもらい、そこから脱獄していただこうという依頼がやってきます。でも、どうも胡散臭い。。。。なんか裏がありそう、です。

大事な発信機も奪われ、どこに収監されているのかもわからない。うわっちゃーー！入った所が、これはとんでもない。完璧な監獄。それもその通り。そこの所長さんは、脱獄のプロ・スタローン・・もとい、ブレスリンの信奉者で、彼のお勧めするとおりな監獄を作ってしまった。これは難敵。

しかーーし、協力者が現れるのであります。われらがシュワちゃん！さあて、二人が力を合わせるなんざ、見たこともないのですが、これは最強。果たして、絶対に脱獄不可能と言われたこの『墓場』から、脱出できるのか！！？？

いやいや、なかなか面白かった。どっきゃん、ばっきゃんだけだと、とてもじゃないが・・・と思ったら、これが結構知的なんすよ。ひねってあるし、セルフパロディもちりばめられてて、笑わせてくれます。「ハスタラ・ビスタ！」（正確な発音は不明）っすよ。こういうのを余裕でぶち込めるのは、さすがの二人。

へーー、そうきたか～の意外性もそれなりに面白く、シュワちゃんでしょう・・とか言わずに、ぜひ見ていただきたい。宗教やら、科学やら、天文学やら、いろんなものが適度にちりばめられてて、見た甲斐がある。何と言っても所長のジム・カビーゼルがいい！これでもかっっていうくらいに、いやらしさ全開！憎まれ役を憎々しげに、楽しそうに演じてるのがいい。二人に一切引けを取ってないです。

どんな屈強な、絶対に破られない監獄と言っても、それを見張るのは人間。やっぱ大事なのは、人であり、いかにプロ意識を持つか！ということなような話でした。監獄の看守も仕事も、超プロな意識が必要です。

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「大脱出」

監督　ミカエル・ハフストローム
出演　シルベスター・スタローン　アーノルド・シュワルツェネッガー　ジム・カビーゼル　カーティス・“50セント”・ジャクソン　ビニー・ジョーンズ