2008年11月下旬のとある日に、佐渡両津の住吉温泉「みなみ旅館」さんに宿泊した。全10室のこじんまりとした旅館である。相川の「道遊」さん同様、予約率が高いらしく、夏場は3ヶ月前に予約しても満室だった。しかし、さすがにオフシーズンともなると、事情は違うようで、1ヶ月前の予約でも、充分に部屋が確保できた。予約時には女将さんが電話口にお出になった。当方が、11月下旬の宿泊希望であることを告げたら、「11月下旬はねえー、海が時化ますよー」と、まるで「そんな初冬の海の荒れる頃に佐渡へ来るのはやめな、悪い事は言わない、来るんだったら10月までにしときなよ」とでも言いたげなニュアンスが伝わってきた。当方が「海が荒れようが何しようが、船が出さえすればとにかく行くんだから」と強い決意を伝えたら、女将さんは「おほほー」と笑った。筆者は一泊2食15,000円という一番高いコースを予約した。
みなみ旅館のホームページを見たら、冬の夕食のお料理の見本が掲載されていた。9品ほど出てくるようだ。見ると、お料理の写真の下方に、「この旅館は佐渡島内でも数少ない市場の仲買の権利を持つ宿であり、冷凍物や既製品を使わず地元産の旬の物を使用している。そのため、揚がる魚や仕入れ状況の変化により、料理内容が変更になることがある。その点をご了承頂きたい」という趣旨の文言が書かれてあった。この文言が本当ならば、地産地消の鑑のような立派な旅館だ!
宿泊の1週間前に、「9品では多すぎるので、天麩羅と焼き魚は不要です」と伝える電話をかけた。更に「焼き牡蠣は焼きたて、つまり熱々を出して下さいね」とお願いしたら、電話にでた当主らしきお方は、当方の依頼の意味がよく飲み込めなかったらしく、5秒ほどの沈黙が流れた後、「ええ、勿論焼きたてをお出ししますよ」と答えた。きっと、「焼き牡蠣は焼きたてを出すのが当たり前」と考える当主には、わざわざ「焼きたてを出してくれ」と依頼する電話をかけてくる客の意図が理解できなかったのであろう。次いで、「冷たい物は冷たいままに、温かいお料理は温かいうちに出して頂けますか」と、一流旅館ならば極当たり前の対応を念押ししてみたら、「ええ、常にそのように心がけてお料理をお出ししています」と、当主はすかさずお答えになった。「何故そのような当たり前の事をわざわざ電話で確認してくるのだろうか?」、そう訝る当主の顔が電話の向こうに透けて見えた。恐らく、このご当主様は、「みなみ旅館」に於いては当たり前のサービスが、佐渡の大規模ホテルや大型旅館では、きちんと行われていない現実がある事にまで思いが及ばなかったのかもしれないし、過去にその種の依頼を受けた事が無かったのかもしれない。
みなみ旅館のホームページを見たら、冬の夕食のお料理の見本が掲載されていた。9品ほど出てくるようだ。見ると、お料理の写真の下方に、「この旅館は佐渡島内でも数少ない市場の仲買の権利を持つ宿であり、冷凍物や既製品を使わず地元産の旬の物を使用している。そのため、揚がる魚や仕入れ状況の変化により、料理内容が変更になることがある。その点をご了承頂きたい」という趣旨の文言が書かれてあった。この文言が本当ならば、地産地消の鑑のような立派な旅館だ!
宿泊の1週間前に、「9品では多すぎるので、天麩羅と焼き魚は不要です」と伝える電話をかけた。更に「焼き牡蠣は焼きたて、つまり熱々を出して下さいね」とお願いしたら、電話にでた当主らしきお方は、当方の依頼の意味がよく飲み込めなかったらしく、5秒ほどの沈黙が流れた後、「ええ、勿論焼きたてをお出ししますよ」と答えた。きっと、「焼き牡蠣は焼きたてを出すのが当たり前」と考える当主には、わざわざ「焼きたてを出してくれ」と依頼する電話をかけてくる客の意図が理解できなかったのであろう。次いで、「冷たい物は冷たいままに、温かいお料理は温かいうちに出して頂けますか」と、一流旅館ならば極当たり前の対応を念押ししてみたら、「ええ、常にそのように心がけてお料理をお出ししています」と、当主はすかさずお答えになった。「何故そのような当たり前の事をわざわざ電話で確認してくるのだろうか?」、そう訝る当主の顔が電話の向こうに透けて見えた。恐らく、このご当主様は、「みなみ旅館」に於いては当たり前のサービスが、佐渡の大規模ホテルや大型旅館では、きちんと行われていない現実がある事にまで思いが及ばなかったのかもしれないし、過去にその種の依頼を受けた事が無かったのかもしれない。
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