昨年の3月最後の日曜日である29日の東京は、桜の満開まであと1日と迫っていた。この日は午後3時頃から雨が降るとの予報であったが、曇りがちながらも、南風が吹いたため気温は20度まで上昇し、春本番を思わせる陽気となった。筆者は半袖下着の上にホワイトシャツとカラフルなカーデイガンを羽織り、スプリングコートを脱ぎ捨てた軽装で新宿の街へ出かけた。この日は、春のグルメマイルキャンペーンの第二弾として、小田急ハルク8階にある寿司の勘六を訪ねてみた。このお店は隣の大志満が経営しているので、旬の金沢のネタが楽しめるかなと思いお邪魔してみた。
午前11時15分にお店に到着したら先客は皆無で、入口の左側にある4人掛けのテーブル席へと案内された。筆者はお任せ握り(3030円)を注文した。すると、ものの4分ほどで12貫の握りが皿の上に盛られて出て来た。回転寿司屋並みの超高速握りである。ネタはと言えば、鮪、鮃、鮪の中トロ、カンパチ、卵焼き、甘海老、いくら、白魚、帆立、鯵(生姜、葱乗せ)、烏賊、サーモンである。金沢のネタはおろか、江戸前の仕事をしたネタも皆無で、祭りの昼食に出て来る出前握り寿司のレベルである。酢飯の上に生魚を乗せただけの所謂刺身ご飯の羅列であり、筆者に取っては久しぶりの田舎寿司との出会いであった。これで、デザート付とは言え、3030円は少し高すぎるのではないか?場所柄高級客が来そうな店ではなく、大衆店である。大衆寿司としては合格の美味しい寿司だったが、値段相応の味とは言い難いたのが残念だった。
ところで北陸新幹線は開業初日こそ、満席の盛況とマスコミは囃したてていたものの、その後は空席が目立ち、ガラガラだそうだ。いくら観光資源が豊富な北陸とは言え、3時間も列車に揺られて行く価値はあるのだろうか?
お店の入り口
メニュー
寿司の勘六
テーブルセッテイング
仲居さん
板さん
あがり
お寿司の全体像
帆立
鯵
烏賊
サーモン
白魚
いくら
甘海老
卵焼き
鮪の赤身
ヒラメ
中トロ
カンパチ
ガリ
レモンシャーベット