窓辺のバードウォッチング

　庭の彩の少ないこの時期に、寒さに耐えながら蕾を膨らませ、春の訪れを告げてくれる紅梅がとてもいとおしい。
その梅の枝に半分に切ったみかんを刺しておく。
住宅密集地の猫の額ほどの狭い我が家の庭だが、庭に面した居間の窓からちょっとしたバードウォッチングが楽しめる。
いつも番いで訪れるめじろ、鶯(鳴き声は聞いたことがないので確かではないが)、警戒心が強く大きな鳴き声で他の鳥を威嚇しながら訪れるヒヨ、とっても衣装の素敵なシジュウカラ　
くちばしを忙しげに動かしながら、次々とみかんをついばんで、半日でみかんは皮だけに・・・
　ヒヨは食欲旺盛で、時には皮までもついばんでいく。
食べながら、糞もいっぱい落としおかげで、梅の木の下は糞だらけ。
鶯の糞なら『小じわとり』に最適というが、ヒヨの糞では役立たずか・・・
『小じわでは追いつかない』と影の声が聞こえてきそう。

　閑な休日、読書をしながら窓辺のバードウォッチング。
ささやかな私の至福の時である。
ｙ.ｓ