こちら黒金町の4階です。

静岡県労福協を身近に感じていただくために事務局員が交代で情報の発信しています。

野宿者のための静岡パトロール PRT3

2009-09-16 | Weblog
8月は所用で参加出来ませんでしたが2ヶ月ぶりで9月のパトロールに参加してきました。いつも定例ですがパトロールに出発する前に1時間程度のミーティングが開催されます。
内容は笹沼事務局長が作成する「静岡路上通信」の解説、参加者同士の情報交換が主な事項です。

今回話題の中心は「公営住宅」の活用について・・・
当然「野宿者」は住宅に対する希望は大きい、されど「民間住宅」を含めて「賃貸契約」が中々と難しい・・・借りれない最大の要因は「保証人2名」が必要なこと。公営住宅の入居率も高いというほどでもなく野宿者を救える「空」は充分にあるとの事。
保証人を確保することは野宿者にとってはとても難しいことだ
静岡市の実施計画には「公営住宅の活用」がしっかりと記述されてはいるが、実際にはこの3年間、一戸も活用がされていないとの事。
制度として存在しても現実的に利用出来なければそれは無に等しい事だ。

あらためて言うまでも無いが「社会制度としてのセーフティネット」は住所・住居が基本となる場合が多い。住居が定まらなければ受給したい制度も受給出来ないのが現実でもある。
野宿者と会話していると「行政の窓口」の話がよく出てくる。理由は色々と有ろうが話しの大半は「応対に対する不満」が多く、二度と行きたくないとの話しも耳にする事がある。行政も当然の事ながら「規則」に沿った対応をしていると思うがその規則が現実に即していない点にこれらの「問題点」の原因があると思います。

毎度の事ながら私にとって「ミーティングの内容」は不勉強な点が多いと痛感させられます。 もっともっと勉強しなければとの思いが強くなります。「フードバンク設立検討会」でも話題となりましたが「衣・食・住」の問題は生活基盤が故に「困窮者」に対する「具体的な対策」が必要です。
「労福協」として何が出来るのか?大きな宿題をまた1つ頂いた今回のパトロールでした。(K)