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♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2009 (オーケストラBプログラム)

2009年09月04日 | 音楽(コンサート)

○日時 2009年9月4日(金) 19時05分から20時55分
○会場 長野県松本文化会館
○演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
     スーザン・グラハム(ソプラノ)
○指揮 小澤征爾
○プログラム
  ラヴェル 「道化師の朝の歌」
  ラヴェル 「シェエラザード」
  ブラームス 交響曲第2番二長調作品73

去年の「巨人」を聴いた時も感じたが、このオーケストラ、芳醇な響きが特徴、というよりも、凛として時によっては鋼のような響きを感じさせるようになってきたと思う。
ラヴェルもブラームスも小澤氏の得意な曲。特にラヴェルの2曲の出来は良かった。本日初日で、プログラム第1曲というのは、まだまだエンジンがかかりきらない演奏になりがちなのだが、なかなか熟した演奏であった。道化師では、特に弱音部でが美しく、微妙なニュアンスを込めていた。シェエラザードは実は初めて聴く曲。スーザン・グラハムは、この曲に合わせたか、オリエンタルな衣装で登場。すばらしい歌唱であった。
ブラームス。松本のフェスティバルが始まる前に、レコーディングもあって、サイトウ・キネンと小澤氏の相性の良い曲のようだ。第2番は大好きな曲で、特に第2楽章は、ワルター&ニューヨーク・フィルの幽玄な墨絵のような雰囲気の演奏が好きなのだが、小澤氏はその正反対な解釈。曲想に彫りを深めて、時折リズミックに結構動きのある演奏をしていた。
どの曲も、影の立役者はティンパニのセーガス氏(ベルリン・フィル)か。曲の要所要所を緊張感をもって引き締めていた。
カーテンコール(写真)も、いつもどおり、オケの皆さんと一緒に一般参賀。割の短めで散会となった。
当夜は長野朝日放送のカメラが入り、東京の六本木ヒルズで中継があったそう。どんな感じに聴かれたでしょうか。2回目の6日の公演は、NHKのBSハイビジョンで生中継があるそうです。