ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ジュエリーCADを勉強しながら痛感していること

2008年02月29日 | ジュエリーよもやま話
次の作品はいつアップするの?と聞かれましたが、そうそう次々とたくさん作れませんってば・・・。(時間もお金もないっすよ・・・)

今、いくつか頼まれているのを片付け中ですので、許可がとれたら写真アップします。

なので、繫ぎの埋め草として、ジュエリーCADネタばかりですみません。知らない人には詰まんないですよね・・・。

それとも、ねね姫の話題のほうがいいですか?


レンジのフタに乗っちゃダメだっちゅーの!


そうそう、以前、CADで作ったキンモクセイのリング

を気に入ってくださったお客さんから、サイズ違いでくださいというリクエストがありました。これは11号でデータ作ってゴム型とってありましたが、ご要望は15号とのことでした。このデザインだとゴム型からとった原型からのサイズ直しでは前後2号までが限界のため、元のデータをちょこっといじって15号にサイズ直しして、再造形しました。

いやー、いきなりCADの恩恵を実感しました。手作りだと、同じのを一から作らねばならず、超ウンザリでしょうに・・・・。
デザインにもよると思いますが、ペアリングの男女サイズ程度の差異でのサイズ展開でしたら、1つのデータから、ほとんどデザインを歪めることなしに、簡単にサイズを変更することができます。ありがたいことです。おっと、石付は当たり前ですけど石枠のサイズも大きくなってしまうので要注意ですね。。

   

さて、先週は、ジュエリーCADで、オリジナル作品を作りましたが、私としてはかなりの大作に挑みました。(出来上がりは、鋳造までうまくいったら、お披露目するとし ましょう。)まだまだ実力が伴わないんだからやめときゃいいのに、あまりにいじくり倒して、いろんなことを試していたら、えらい目にあいました。

一 番ショックだった大事件は、家のライノで作って保存したデータファイルが、学校のライノで原因不明のエラーで開けなかったこと。ライノもプラグインもバージョン同 じなのに、これは全くの想定外でした。わーん、、、家でおおまかに作って、学 校で細部を仕上げようと思ってたのに。。
痛すぎる~。
 
結局、学校のPC環境で、一から作り直しました。トホホすぎ。
家のPCで作ったのがどれも必ず開けないというわけでもなく、開けないのはそのデータだけですがライノの3.0では一度も起こらなかった現象なので、これはおそらく4.0からのバグと思われ、ライノセラスのHelp Deskに質問しようと思います。(ライノ買った人は、直接サポートが受けられるのが嬉しい。しかも何度でも無料だし。♪)メジャーアップデートしたばかりのソフトには新しいバグはつきもの。はやくサービスパッチでないかなあ。

それでも気 を取り直して、しこしこ作っていると、また摩訶不思議な珍現象に遭遇です。エラーもなく、データとしては完全につじつまが合っていて、ナメ回すようにみ てもホレボレするほど(笑)完璧なデータなのに、レンダリングして見てみると、ワイヤーフレームモードでは見えていなかった、ナゾの面(サーフェス)がおかしなポジ ションに忽然と出現している。なんじゃ、こりゃーー!!!!
またしても想定外かい!(泣)

私はこのナゾの面を”お化け”と名づけました。
お化けの出現原因がわからないんで直しようもなく、”お化け”が消えるまでコマンドを元に戻して、前とは異なる方法でアプローチしますが、このお化けはしつこい。どうもブール演算で出やすいっぽいところまでは突き止めました。規則性がつかめれば回避もできるのですが・・・。

ワケがわからない現象や不整合が現れてひとり悩んでいると、きまって先生は、「あなたのせいじゃない。コンピュータが悪いんだから。」って慰めてくれますが、理屈っぽい私は、原因がわからないということ自体が気持ち悪くて、つい、「キィ~ッ」となってしまいます。

    

ソフトウエアも、結局ヒトが作ったもんなので、トラブルがつきもの。
マ イクロソフト様だってしょっちゅうアップデート(バグパッチ)出してますもんね。今時はソフトも超短期サイクルでバージョンアップしていくので、そんなカ ンペキにテストする時間がないのです。だから、シロウトのユーザがとんでもない操作をすることで、開発者も想定しないとんでもない現象が起こったりするの です。バグ出しをするのはユーザの役目。技術の進歩に犠牲はつきものです。(^^;;;;

あ、、ちょっと横道にそれてしまいました。

どんなソフトでもそうですが、ト ラブルシューティングの技を極めることこそが、そのソフトを飼い慣らしたことになるといえるんですね。自分の操作が原因ではないエラーや不具合は、どうし てそうなるのかいくら考えてもしかたがないので、そこは割り切るしかありません。

どういう演算やコマンドの組み合わせでそのエラーが起こるのか、ある程度、法則性を見つけて、実際にエラーを起こして再現性を確認し、エラーを引き起こす操作を回避・予防するようなオペレーションを身につけるしかな いということを痛感しています。
  
割り切りということでは、ゴマかしを認めることも必要ですね。無理にエラーを解決しようとせず、そこは大雑把に作っといて、あとでワックスになってから、自分でちょちょっとやすっちゃえばいいや!くらいの鷹揚さがあってもいいかと・・・。完璧なデータを作ろうとするあまり、エラーをびびってつまらない無難なデザインにちじこまるのも面白くないですもん。

暴れまくってなかなか私になついてくれず、いいように私をコケにしてくれてるライノ君ですが、近頃なんだかだんだん可愛くなってきました。いつか手なずけてやるどー!!

一流の猛獣使い、いや、”サイ使い”になる道はまだまだ遠い・・・。

※Rhinoceros(ライノセラス)とは、動物のサイのことです。

ライノのロゴ。メカっぽくてカッコいいようなキモイような。