日本共産党の小池晃書記局長は29日、都内の演説会で、トランプ米大統領が日米首脳会談後に「日本は膨大な量の軍事装備品を買うことになる」と述べ、安倍首相も会談で米国製の装備品導入の意思を伝えていたことについて「勝手な約束を許すわけにはいかない」と厳しく批判しました。小池氏は「報道によれば、トランプ大統領は日本に対して『私のためにつくさなければいけない。もっと米国の武器を買わなければいけない』と迫ったという。しかしその支払いは国民の血税だ」と指摘。米国の武器輸出制度である有償軍事援助(FMS)は、価格が米国の見積もり任せとなり、「安倍政権は米国の言い値で高い値段で買うことになる。9条も財政も壊す勝手な約束を許すわけにはいかない」と批判しました。
(写真)手をあげて声援にこたえる(右から)小池、吉良、和泉の各氏=29日、東京都葛飾区
市民と野党の本気の共闘で安倍政権倒そう
東京・葛飾区 小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は29日、東京都葛飾区での党演説会で、「参院選で全国32ある1人区で野党が本気で共闘するとともに、共産党の議席を伸ばして自公と補完勢力を追いつめよう」と気迫を込めて訴えました。吉良よし子参院議員と和泉なおみ都議があいさつし、木村ひでこ葛飾区議が参加しました。吉良氏は「東京でも沖縄でも、米軍の無法を黙認する安倍政権を必ず倒そう」と熱く語りました。当日の宣伝で演説会を知った地元企業役員の飛び込み参加も出る中、小池氏は冒頭、共産党が同日、台風24号の災害対策本部を立ち上げたと報告し、「情報収集と救援活動を開始した」と述べ、募金への協力を呼びかけました。小池氏は安倍政権の外交をめぐって、日米首脳会談で事実上の2国間の自由貿易協定(FTA)交渉を開始したことなどをあげ、「恥ずべき屈従外交を早急に変えないといけない」と厳しく批判。「市民と野党が本気で共闘すれば安倍政権を倒すことができる」と力を込め、共産党の比例目標「850万票、15%以上」の達成を訴えました。さらに小池氏は「日本の民主主義を左右するのが沖縄県知事選だ」と強調。命がけで辺野古新基地建設の埋め立て承認を撤回した故・翁長雄志知事の遺志を受け継ぐ「オール沖縄」の玉城デニー候補と安倍官邸という対決構図に触れ、「今からでも知り合いに声をかけ、玉城デニー氏を押し上げよう」と呼びかけました。安倍首相が次の国会で自民党改憲案の提出を狙っていることに対し、小池氏は、3度目の南北首脳会談など朝鮮半島での平和の動きを挙げ、「改憲で軍事力強化にひた走ることは極めて愚かだ。9条を生かした平和外交こそ日本が進むべき道だ」と強調しました。小池氏は「党勢拡大特別月間」が30日までだと述べ、「一人ひとりの党員が政治や生き方を語り、日本を良くしていくのが共産党だ。一緒に安倍政権を倒し、住んでよかったと実感できる葛飾と日本をつくろう」と、入党と「赤旗」購読を訴えました。
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