飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆「人間らしく生きたい」全ての人にマルクスのメッセージを届けたい 『Q&A共産主義と自由――「資本論」を導きに』 志位議長が出版発表会見

2024年07月11日 10時16分13秒 | ●YAMACHANの雑記帳

赤旗電子版紙面

日本共産党の志位和夫議長は10日、国会内で、『Q&A共産主義と自由――「資本論」を導きに』(7月12日発売)の出版発表記者会見を行い、「この本を広く普及して、『共産主義と自由』を語り、日本と世界の前途を語り合う大運動を起こしていきたい」「『人間らしく生きたい』と願うすべての人にマルクスが語ったメッセージを届けたい」と語りました。

(志位議長新著「はじめに」全文)


写真

(写真)記者会見する志位和夫議長=10日、衆院第1議員会館

 本書は、4月27日に日本民主青年同盟主催の「学生オンラインゼミ・第3弾」での志位氏の講演「『人間の自由』と社会主義・共産主義――『資本論』を導きに」に加筆・修正し、収録したもの。

 志位氏は、本書に込めた思いを3点にわたって語りました。

 第一は、「『共産主義と自由』についての真実を伝えたい」ということです。

 志位氏は、格差の拡大、気候危機など世界の資本主義の矛盾が深刻になり、「このシステムを続けていいのか」という問いかけが広く起きている一方、社会主義・共産主義には「自由がないのでは」という声も多いと指摘。「本書ではこの問題を、そもそもマルクス、エンゲルスはどう考えていたかに立ち返って明らかにしています」と強調しました。

 その上で、『資本論』『資本論草稿集』では、社会主義・共産主義の最大の特徴として「人間の自由」「人間の自由で全面的な発展」が繰り返し、さまざまな表現で語られ、そのためには「自由に処分できる時間」―「自由な時間」をもつことがカギだと語られていると強調。「旧ソ連などではこうしたマルクスの肝心の思想が事実上封印され、踏みにじられてきました。そのことは社会主義とは無縁の抑圧体制がつくられ、崩壊にいたったことと無縁ではありません」と述べ、「日本共産党の綱領路線は、マルクスの未来社会論の一番の輝き―『人間の自由』『人間の自由で全面的な発展』に光をあて、発掘し、発展させたものです。本書をそうした努力をさらに発展させたものとして読んでいただければと思います」と語りました。

 第二は「『人間らしく生きたい』『自由に生きたい』『自身を成長させたい』と願っているすべての方々にマルクスが語ったメッセージを届けたい」ということです。

 志位氏は、マルクスが資本主義的な搾取によって「モノ」や「カネ」だけでなく、本来、人々が持つことができる「自由に処分できる時間」―「自由な時間」が奪われていることを解明し、さらに、「自由な時間」こそ「人間の発達の場」であり、人間と社会にとっての「真の富」であると語っていると紹介。「『自由な時間』を取り戻し、拡大し、すべての人が『自由に全面的に発展』できる社会をつくろう、それこそ社会主義・共産主義なのだ―この訴えは、『自由な時間』を奪われている現代日本の多くの人々の心に響くものだと思います」と強調しました。

 志位氏は、長時間労働によって「過労死」が依然として社会の大問題であること、高すぎる学費のもと深夜バイトに追われる学生、働く女性の労働時間と家事時間は10時間を超え、睡眠時間が世界でも最も短いことなど日本の現実を挙げ、「自由な時間」への切望は、日本が現に直面している大問題でもあると強調しました。

 第三は、「日本共産党の新たな躍進の力にしていきたい」ということです。

 志位氏は「日本共産党は経済、平和と外交、人権とジェンダーなど、あらゆる問題で国民の利益にたった合理的な政策をもっており、それへの共感が広がっています。裏金追及など腐敗政治一掃でもその働きは評価されていると思います」と強調。一方で「でも共産党という名前が」という声もあるとして「そういう方々に、日本共産党の目指す未来社会の本当の魅力を攻勢的に語り、広げ、『日本共産党はこういう理想を掲げている党だからこそ、国民の苦難に応えた活動ができる』ということを広く明らかにしていきたい」と語りました。

 さらに志位氏は、本書について、「平易な言葉と論理で、初めての人にも分かりやすく」という立場で仕上げる努力を行ったと強調。「民青同盟のみなさんとの共同作業の成果だと思います」と語りました。

 その上で、本書の特徴、序論、第一の角度から第三の角度までの中身と力点を丁寧に解説しました。

 会見では多くの記者から質問が出ました。

 「時間に着目したのは興味深いと思う。ただ、自由な時間があるが使えない労働者もいるのでは?」との質問に志位氏は、マルクスは「自由な時間」を保障するだけでなく、労働者がそれを「享受」する力をもつことが大事だと説いていたことを説明しました。

 「この問題で他の研究者と連携するのでしょうか?」との問いに志位氏は、不破哲三前議長や杉原四郎氏ら先行する研究者の活動を紹介し、「(本書は)それらの方々からも学んで仕上げたものです。真剣にこの問題にとりくんでいる研究者の方々との意見交換をしていきたい」と回答。さらに、今後の自身の外交活動のなかで「『共産主義と自由』というテーマは日本の問題にとどまりません。国際的もいろいろな方々と意見交換していきたい」と述べました。

 「資本家によるマスメディア支配をどう思うか」。志位氏は、『共産主義と自由』の一節を紹介し、日本では少なくない巨大メディアが財界・大企業と強く結びついていることを挙げ、「これらの外的な制約を取り除き自由になれば、日本のメディアの活動ははるかに自由で豊かなものになるでしょう」と語りました。

 「若者を意識しましたか?」。志位氏は、「学生オンラインゼミ」に、ある大学から立看板を見て10人以上の学生が参加し熱心に聞いてくれた例を紹介。「格差、環境、ジェンダーなどの問題で、『資本主義に代わる新しい未来をどう考えるのか』という模索が若者に間に広がっている」と指摘し、「そういう若者たちに、人類の社会は資本主義で終わりではない、先に進む力があるという希望を伝えたい」と述べました。


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