“特定危険団体”工藤会とは
2014/09/11 に公開
●上土井記者(中継現場)2014/09/11 に公開
一般市民をも攻撃対象として、警察が最も危険な組織と位置づける工藤会。
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●上土井記者(中継現場)
一般市民をも攻撃対象として、警察が最も危険な組織と位置づける工藤会。
どのような集団なのでしょうか。
●工藤会
「事始め式」
「外部組織の進出は完全阻止、外国人の犯罪も目立った事件は全く起こっておりません。工藤会は盤石であります」
羽織はかまや黒いスーツ姿で居並ぶ男たち。
工藤会の年末恒例の会合の様子です。
北九州市に本拠地を置く工藤会は、構成員およそ560人の九州最大規模の暴力団です。
暴力団の中でも突出して暴力性が高い凶悪な組織として、2012年には、改正暴力団対策法に基づき、全国で唯一、「特定危険指定暴力団」に指定されています。
●飲食店襲撃事件(音)
2003年には、暴力団追放運動を進めてきた飲食店を襲撃し、手りゅう弾を使用して、従業員ら11人に重軽傷を負わせました。
●パトカーの走り(音)
古くから、中国領事館への散弾銃発砲事件や、みかじめ料を断ったパチンコ店17店への連続発砲事件など、意に沿わないものに対しては、徹底して暴力で押さえ込もうとしてきました。
●にらみ合う警察官と組員
「なんか!なんか!…」
車両の検問をめぐって、警察官に詰め寄る工藤会の組員たち。
2012年、長年にわたって工藤会の捜査を担当していた元警部が銃撃された翌日の出来事です。
警察は、工藤会の犯行として捜査、工藤会側は「関与していない」として反発しています。
この事件をきっかけに、全国から北九州市におよそ300人の警察官が派遣されています。
これは、戸畑区の住宅街にある倉庫から押収された「ロケットランチャー」です。
●組員ともみ合う捜査員(音)
所持していたのは、工藤会親交者の男で、家宅捜索では、怒号が飛び交いました。
福岡県警は、年間の最重要課題として「工藤会の壊滅」を掲げ、今年も53人の組員を検挙しています。
その一方で、工藤会が関与したとみられる事件の大半が未解決のままです。
●暴力団追放大会で挨拶する福岡県警・樋口眞人本部長
「工藤会対策は、『引き分け』では終われない。警察にとっても、社会にとっても、正念場であります」
先月の暴力団追放大会で、このように語気を強めていた県警の樋口眞人本部長。
工藤会対策は、新たな局面に入りました。