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東京特派員の眼 『太郎と一郎』比較 (中日新聞)

2009年02月08日 07時50分26秒 | ●YAMACHANの雑記帳
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009020890071033.html
最近の各種世論調査では、首相にふさわしい政治家として、民主党の小沢一郎代表が麻生太郎首相を逆転して上回っています。両氏が政権をかけて対決することになりそうな次期衆院選。各国の記者に「太郎」と「一郎」を比較してもらいました。
◆いずれも自信家
<G・ヒールシャー氏 フリージャーナリスト(ドイツ)>
 麻生さんは一貫した政策を持っているというよりは、その場、その場の状況に応じて対処していくタイプだ。マイペースで、思いつきとしか思えない発言も多い。そして自信家だ。
 その自信は恵まれた家系、育ちに由来する。なに不自由のない環境で育ったのだろう。麻生さんは貴族的な政治家だ。民主国家以前の時代のリーダー、いわば王様だ。
 ただ、衆院選を控えたこの時期に、消費税引き上げを打ち出したことは、勇気がある。評価できる行動だ。
 一方の小沢さんは確固たる目標、政策を持っている政治家だ。大目標の政権交代は、自分の政策を実現するためだし、かつて自民党を飛び出したのも、選挙制度改革をめぐって党と衝突したからだった。大変な決断だったと思う。
 小沢さんも自信家だ。だが、それは自分の政策に対する自信であって、麻生さんとは違う。
 小沢さんの最大の弱点は、健康問題だろう。
 米国の大統領交代をきっかけに、リーダーはどうあるべきか、議論が起きるだろう。国民に直接訴えて支持を取り付ける、というオバマ大統領は、日本では小泉さんのタイプだ。
◆『チェンジ』対決に注目
<朴 弘基氏 ソウル新聞(韓国)>
 麻生首相と小沢代表は、いわば宿命のライバルだ。
 次期衆院選で麻生首相が自民党を勝利に導けば、一九五五年の保守合同以来続く自民党を守った人物として、小沢氏が勝てば、歴史の転換点をつくった政治家として記録される。
 敗れた側は政治生命を失うだろう。
 二人の対決で最も注目しているのは、なぜ自分が政権を担うのにふさわしいかを、どんな論理で説明し、国民を納得させるかだ。ポイントは、政権獲得後にどんな「チェンジ」が日本に訪れるかだろう。
 小沢氏が考える変化の具体策は何か。小沢氏は日本列島改造論を唱えた田中角栄元首相の秘蔵っ子だったと聞く。「日本改造」を超えるような、チェンジの先の国家像を示してほしい。
 麻生首相も現状に安住しているわけではない。国会改革、公務員制度改革など、多くのチェンジを打ち出している。小沢氏が政権を担うよりも強い日本が出来上がるのだ、というビジョンを明らかにしてほしい。
 二人の論戦に、韓国だけでなく世界が注目している。そして変化の競い合いは、日本にとり新たな力となるに違いない。
◆経験・能力小沢氏が上
<王 開虎氏 北京日報(中国)>
 中国でも今の日本の政治については「二郎(二人の郎)の戦い」といわれて関心が高い。
 小沢さんは若くして自民党幹事長を務めた。自民党を離党後、いろんな政党をつくっては壊した。中国では小沢さんを指して「政党粉砕器」ともいう。一九九〇年代で最も重要な政治家は小沢さんだった。
 さまざまな政治経験を積んだ小沢さんに比べれば、麻生さんは経験が浅い。政治能力にしても、二〇〇七年の参院選で小沢さんは自民党から支持団体をひきはがしたり、能力の高さを見せた。小沢さんの方が麻生さんより上だ。
 しかも、この世界的な景気後退の中で、麻生さんが成果を挙げるのはなかなか大変なことだ。この点でも麻生さんは不利な立場にある。
 ただ、民主党は自民党に比べれば成熟していない。国民は民主党に政権を任せていいものか、心配になるかもしれない。
 衆院選が今日、行われれば、民主党が勝利するだろう。だが、選挙が任期満了の九月に行われることになれば、その間に麻生さんが実績を挙げる可能性はある。選挙は遅い方が麻生さんには有利だろう。
(東京新聞)

コメント (1)
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