ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
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スコッチハギスの会

2007年04月19日 | 美食
フレンチレストラン『ラブレー』のオーナー山田さんから“スコッチハギスを食べる会”に誘われ、行って来ました~
まずは、“スコッチハギス”ってなんだ??っていうところからの話なんだけど、スコットランドで古くから食べられている伝統料理(?)とのこと。
日本にもある!「ハギス愛好会」のHPをのぞいてみると、最初に飛び込んで来た文字は「さあ、怖がらずに食べてみよう~」だった
曰く「ハギスの好きな日本人なんて、納豆の好きなイギリス人みたいなもの」。
なんと恐ろしいことか!
そもそもハギスとは、「羊の内臓のミンチとオートミール,スパイスなどを羊の腸につめて蒸したもの」と書いてあります。おおお~~きっと世にもすさまじく臭い料理に違いない~~~ 頭の中は、以前フランスで食べた獣の小屋のような激臭の内臓料理「アンドゥイエット」が頭をよぎる。

場所は代官山のビストロ『シェ・アズマ』。かつて「イル・ド・フランス」「ル・コンセール」など有名店の料理長を務めた東敬司シェフが腕をふるってくれました。
日本では羊の内臓が手に入りにくいので、牛の胃袋と内臓を使ったその「ハギス」なるものは~~~~、↓のような、中世の気配ただよう世にも珍しい原始的な姿かたちをしておりました~。

牛のレバー、腎臓、心臓などをミンチにしているので、普通のお肉に比べたらコリコリとした食感だけど、思っていた100倍くらい臭みもなく、意外とあっさりとしたなかなか美味しいミンチ肉のお料理(ミートパイの中身みたいな)でした。スコットランドらしく、これにスコッチウィスキーをかけて食べると、またまたオツ。本来食べるものではない皮の胃袋がまた美味しくて!!一口も食べられなかったらどうしよう~~という心配は徒労に終わったのでした。
それにしても、この料理、スコットランドでも廃れつつある・・・という理由は、きっとこんなに手間をかけなくても美味しいものが食べられるようになったからなんだろうな~。中世の昔、内臓を美味しく食べるために工夫した料理だったにちがいない。

ハギスのほか、野菜のテリーヌ、スープ・ド・ポワソンをたらふく食べて、久々にオレンジ風味のクレープシュゼットで仕上げたあと、超~近所に最近オープンしたての『レ・ザンファン・ギャテ』というフレンチレストランを襲撃して2次会。
ここは、私が大好きな『クラブ・ニュクス』のオーナー&シェフ夫婦が新しく出したばかりの、テリーヌが8種類もあるとってもステキな小さなお店。
みんな仲良しグループなので、玄関脇のバーを占拠して楽しい時間を過ごさせていただきました~
ああ~~面白かった

↓これが、幻のスコッチハギス!!白い袋は牛の胃袋

          
       その中身です。いろいろな内臓のミンチ