ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

【夏休み特別企画】シールド比較テスト

2011-08-21 09:15:15 | アクセサリ

以前からやろうやろうと思っていたことを、夏休みにやってみました!

2年ぐらい前に買った「Monster Cable SP1000」、「Elixir Guitar Cable」
そして先日買った「Zaolla ZGTR-510」の比較テストです。

皆さん、普段演奏していて、やっぱりシールドによる音質の変化とか、気になりますよね~!

でも、いちいち気になったシールドを買って試すには予算の制約もあるし、
かと言ってWeb上でいろんな音源や動画を検索してみたところで
「この音源はElixirのシールドを使って弾いています」なんて言われても、
一種類だけの音を聴かせられても、なかなか特徴なんてつかめないし。

時々、ギター雑誌で「シールド比較レビュー 全○種類」とかの企画特集記事が載っても
所詮文字情報だし、レビュアー個人の主観で「固い音」「伸びが違う」「キラキラしてる」
とか言われても、感覚的に正しく把握できるかどうか分からないですしね。

というわけで、客観的に知覚できる音の特徴・違いなんてものが各シールドに
あるのか?無いのか?もしあるとすれば、どのように違って聴こえるのか?
というのが判る音源があると、皆さんのシールド選びに少しは役立つかな?
と思って、そういう音源を作りたいと思っていたのですよ。

そこで、同一のギターの同一ピックアップ選択、同一アンプの同一セッティング、
さらに(ほぼ)同一のフレーズを弾いて、シールドだけ交換してみる・・・
という実験音源を作ってみました(↓)

http://www.watchme.tv/v/?mid=c7a32848936e94757e8f8a2577d858af

今回は;
 1.歪んだリフ
 2.カッティング
 3.アルペジオ
の3タイプで、Monster⇒Elixir⇒Zaolla、という順番で弾いてみました。

並べる順番はどうでもいいような気もしつつ、普段使っている中で、
落差(?)の激しいというか違いが大きいとものを並べた方が判り易いと思い、
まずはMonsterとElixir。次いで、それらの中間っぽいZaolla、としてみました。

使用ギターはTom Anderson Grand AMです。

使用アンプはVHT(現Fryette)のPITTBULL 45コンボで、アンプ直です。

録音方法としては、PCM音源で録音できるVictorのメモリーオーディオを
アンプの前に置いて録音して、PCに取り込んで、シールド差し替えの間の
無音部分などをカットしました。
メモリーオーディオの置き場所、録音レベル等は変えていません。

各フレーズは、その場でテキトーに思い付いたものを弾いただけなので
毎回微妙に違うし、少しトチってたりノイズが混じってたりします。
すべて1テイク、一発録りですので、そこはご勘弁を・・・。
(録音を思い立ってから全部弾き終わるまで、計10分ぐらいでした。)
今回は、プレイの正確さを披露したいわけではなく、音の違いだけが
判りゃいいかな、ぐらいの意識でしたので。

一旦PCに生音を取り込んでエフェクトプラグインを差し替えて・・・
という比較ではないから、同じ「ような」フレーズであっても
さすがにニュアンスや強弱含め、全く同じには弾けないんですけどね。
そこはまぁご容赦くださいませ。

で、聴いてみて、いかがでしたでしょうか・・・?

歪みの音では、今回はあんまり違いが出ていないかも知れません。
生で聴いてると結構違うんですけどね。
こう、なんていうか、ギョギョギョ…っていう感じの「歪みの喰いつき度合い」が
違うんですよね。
Monsterは、やっぱり音域が全方位に広くて「パッカーン!」って感じです。
歪みの喰いつきもガッツリ、って感じです。
Elixirは、Monsterに比べると、上と下が減って真ん中寄り・・・のニュアンスでしょうか。
Zaollaはその中間ぐらいで、上記の喰いつき感も良い感じです。
LAメタル的なリフを弾くのか、あるいは7弦デスメタル的なリフを弾くのか、とか
歪みの深さや、何弦の音を中心に弾くか(=音の帯域の違い)によっては
もっと違いが出せるかも知れませんね。
そのうち第二弾をやってみるかも知れません。

カッティングやアルペジオの方が、よりハッキリと違いが判るかな?と思います。
まるでピックアップを変えたかのような音の違いが出てるかな、と。
弾いてる側の感覚としては、帯域的にはElixirが一番狭いかな~?という印象ですが、
こうやって録音してみると、意外と(?)高音域も出てるし、
むしろアコースティックなニュアンスも出てるかな?と。
これが、よくレビュー記事とかで書いてある「ギターが一番美味しく聞こえる音域が出てる」
とか、そういうことなんですかね・・・?
一事が万事「パッカーン!」「ドーン!」って感じのMonsterに比べると、
ジャンルや場面によってはElixirの方が良いかも?とも思います。

ただ、注意すべきは、じゃあMonsterでは繊細なアルペジオの音が出ないのか?
常にパワー全開の豪快サウンドしか出ないのか?というとそんなことはなくて
セッティング次第では充分対応できる、という点です。
今回は、たまたま同じセッティング、アンプのTreble、Middle、Bass等の
目盛りが同一でも、シールドのブランド・機種によって、これだけ違いが出るよ、
というだけの比較であって、「常にこの音。こういう音しか出ない」って
言ってるわけではありませんので・・・。
目盛りをいじれば当然、音も変わりますし、使用ギターによっても変わるぞ、と。
特に、今回、エフェクト無しのアンプ直での比較ですので、これが
エフェクトをかませたりすると、また違うかな、とも思います。

「で、結局、オマエはどれが良いと思うんだ?」と訊かれると・・・
現時点では、個人的にはZaollaが一番好きかな、と。
MonsterとElixirの中間、と言いますか、Monster的な帯域の広さと
Elixir的な「ギターの美味しい音域」とを両方兼ね備えているように感じます。
歪みにもアルペジオにもどちらでも良さを発揮できる、みたいな
バランスの良さを感じます。
まぁ、その辺りは、弾くジャンルとか好みの問題だと思います。
メタラー的には、Monsterのブッ太いサウンドはやはり魅力的ですが、
Jazzの人にはちょっと出過ぎの感があったり、あるいは
Jazzの人にはElixirが良くても、メタラー的には物足りないと思ったり、とか
感じ方もいろいろあると思います。

今回の企画が、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです~!

コメント (6)
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