ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

Jeff Loomis 「Zero Order Phase」

2009-12-01 22:31:49 | Music Review
米国のメタルバンド:NEVERMOREのギタリスト、ジェフ・ルーミスのソロアルバムです。

ジェフと言えば、「隠れた名手」みたいな感じで、近年ジワジワと
評価が上がってるみたいですね。
昨年(?)Young GuitarのDVDでデモ演奏を披露してましたね。
画質が今イチで、速弾きのときに動きが速過ぎて(?)
動画が付いていけずに乱れてましたが、上手いのは
充分に伝わってきていました。

僕もNEVERMOREとかほとんど聴いたことないのですが、YGのDVDで
興味を持ったので、初のソロアルバム「Zero Order Phase」を買ってみました。

NEVERMOREそのままの7弦ギター重低音リフでスタートしたときは
「このまま重低音のゴリ押しばっかりだったら疲れるな…」と
心配になったのですが、重低音の上にもメロディアスなメロディが
乗っかってて、意外に(?)聴き易いです。
各楽曲、印象的なテーマメロディがあったりするので、重低音系が苦手で
「なんかもうひたすらズクズクズクズク・・・と重低音の同じようなリフ
ばっかでワケ分からん!」的な感じにはならないですね。

ギターテクニック的には、やはり上手いですね、この人。
隙の無い、しっかりしたプレイで安心して聴けます。

ただ、ソロギタリスト、ソロアーティストとしての個性が際立っているか?
・・・というと微妙ですね。
音色、ビブラートなど、「ジェフならでは」的なものが見えるかというと
そうでもないかな、と。
いや、情感たっぷりのビブラートの泣きのフレーズなんかは
素晴らしいんですよ。
マイケル・シェンカーとかゲイリー・ムーア的な泣きのフレーズ。
それは素晴らしいんですけど、個性があるかというと・・・みたいな。

まぁ、ヴァイやサトリアーニみたいな特徴がある(あり過ぎる)人も
あんまりいないかな、とも思いますし(笑)、元々ジェフも
ソロ志向というよりはバンド志向でしょうし、そこはまぁ比較しちゃ
いけないのかも知れませんが。

音・フレーズで、もう少し個性が出てくると、更に評価も上がるのでは?
と思いました。
そういう意味では、惜しいと言うか、今後に期待と言うか。

とは言え、これはこれで良質のインストアルバムであることに
間違いはありません。
へヴィで無機質なテクニカル部分と、情感たっぷりの泣きの部分とが
混在してる、という点で、個人的には、ジェイソン・ベッカーの
アルバム的な印象も感じました。

ジェフのMySpaceもあるので一度チェックしてみて下さい!
コメント (2)
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