怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

決死の高速道路上でのタイヤ交換

2018年10月01日 | 家族
義姉宅にて、ベッド下に引き出しを作る作業をする三人。

14歳の甥、M雄の部屋だ。

シングルベッドはこの大きさが基本だ、と義母が言っていた。
ウチにある古いシングルベッドは日本のと同じ幅だ。昔と今ではベッドのサイズも違ってきているのだろうか。

こういった作業中、だんだん義父は気分が高じて怒鳴るような話し方になってくる。
それに対抗して義母も彼らの娘もガンガン言い合うものだからたまらない。
ほうきとちりとりを持ってドアの影で盗撮・・・じゃあない、待機している私は青くなるばかり。

姪のP子ちゃんの誕生日祝いに義両親と義姉宅を訪れたのだが、こうした仕事を嬉々としてやっている義両親。
P子ちゃんの誕生日プレゼント希望の品はこれだったようだ。

無印良品の品。

パッケージは日本語のみ。日本語が日本以外のどこかの国の公用語になる可能性は限りなくゼロな現在だよな、と気づかされる。

早速作動させたP子ちゃん。アロマオイルはすでにたくさん持っていた。
義父がやって来て「フン、こんな人工的な香り!」と私にしか聞こえない小声でばかにしていた。

さて、その帰り道。
義父の作業興奮が収まりきっていない状態で運転を始めたせいなのか、少々操作を誤り、前輪左側を道路真ん中の縁石か何かにぶつけたようだ。
その後数キロはなんとも無かったのだが、高速道路に入る直前に「何かおかしい」と義母が訴え始め、義父がしばらくそれを運転しながら確かめ「止まってみてみよう」と結論付けたときには高速道路に入って数キロ走っていた。
おい・・・
路肩に止めて、義父が降りて確認。
パンク。
車がすぐ左を凄まじいスピードで後ろから通り過ぎていく。
「りすは降りてはいけません」
と言われ、義母は車を下り、義父を手伝った。
またしても怒鳴りあい。
すでに日没から一時間が過ぎて真っ暗。ドイツの高速道路には一般的に照明はまったくない。
真っ暗な中、ハザードランプとあの三角の置物(なんていうんだっけ?)だけで後ろから来る車に注意を促すのは怖すぎる。
こんなときにも義両親たちは携帯電話を使うという発想は全く無く、自分たちで修理する、という考えしかない恐ろしさ!!

私が手伝ったのは、自分の携帯電話の懐中電灯機能を使って必要物資を取り出すときに照らしたり、後続車に注意を促すため点灯した携帯電話を振り回すことだった。
車が私たちめがけて突っ込んでくる可能性は低いとみた。義両親が何かの拍子に左側に倒れたら彼らの人生お終いだ。

およそ20分くらいだっただろうか。
無事にスペアタイヤ交換が終了し、再び出発した・・・。

この記事を書くために、パンクについて日本語で検索したら、どこに連絡するかというサイトばかりで笑ってしまった。
ネットのサイトは広告が基本的な発想だろうから、自然な流れであることは理解できる。
義両親たちのように、日没後の真っ暗な高速道路路肩で自分たちで作業するなんてのは、想定外だろうな。
他のドイツ人一般がどうなのかはわからない。
一般的な状況でのパンクだったら、やはり、軽々自分で直してしまうのではなかろうか。

さて翌日。
義両親たちは、前日に残した義姉宅での別の作業が気になって仕方がなかったらしく、昼近くまで眠っていた義姉を電話でたたき起こして「これから行く」と言い渡した。
おいおい。車のタイヤはまだスペアタイヤだけれど大丈夫?
まったく、義両親たちの物直しの情熱には驚かされるばかりだ。






2 コメント

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危なかったですね (マイエンフェルト)
2018-10-01 00:46:29
アウトバーン上での
スペアタイヤ交換
路側帯に停めての作業とはいえ
危ないですよね。
通り過ぎる車の勢いが日本と桁違いですから
万が一にでも追突されたらおしまいでしたよ。
できればADACを呼んだほうが
良かったかも。
車内で待つ方が安全だと思います。
最近の車にはスペアタイヤの無いものもありJAFなどで応急修理をするのが前提
の車種さえあります。

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Unknown (まる)
2018-10-01 10:12:24
こんにちは。ブログをいつも楽しみにしています。私もドイツ在住ですが、アウトバーンでタイヤがパンクした場合、速やかに路肩に止めてADACなどに連絡し、交換してもらうこと、とのことです。自分での修理は危ないのでダメ、と、検索したサイトにはどれも、そう書いてありました。今回、何事もなく無事で良かったですね。
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