怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

偏見丸出し

2017年10月29日 | カテゴリー分けするのに飽き
ある日の日中、友人に家の前まで車で送ってもらった。
車が門の前で止まったとき、前方から男性三人組が歩いてくるのが見えた。
ドアを開けようとした私を友人R子さんが制止した。
「彼らが通り過ぎるまで待ちましょう」

その三人は、明らかにドイツ人でなく、また、ドイツ在住も短いことを感じさせた(その土地になじんでいるかどうかはその人の姿勢や歩き方でもなんとなくわかってしまうんだ)。
もっとはっきり書けば、中東、または西南アジアの人たちだった。
R子さんは私がここから家に入っていくのをわざわざ彼らに見せる危険性を感じたのだろう。
善良そうな移民、難民も困難な状況になると精神をやられてしまうだろうし、母国ではない違う環境での生活だ、ストレスがかかっているのは当然なことである。
昨日出会ったアフガニスタン人難民Fさんは非常に動揺していた。
一緒に入国したお父さんは強制送還になり、家族・親族が一人もいない外国生活と、滞在許可のためにかかわる役所と弁護士のひどい扱いに参っていた。
私に「誰か支援してくれる人を探してください」と懇願し、絶え間なく今でもメールを送ってくる。
そんな精神状態の人々をドイツは大勢抱えているのだ。

R子さんはドイツ生まれのドイツ人ではないが、容貌はここになじみやすい西洋人だ。
ドイツ語を完璧に話し、充分に稼いでいる旦那さんと三人の子供と暮している。
母国が経済的に不安定で子供の身代金目的の誘拐などが日常茶飯事だったので、日本人の感覚とは全く違う人間の見方をするのを考慮に入れなければならない。
R子さんが三人組を警戒したのは自分や家族を守る普段からの当然の行為だったんだ。

数日後、ウチに沿った歩道にある街路灯の柱にガムがくっついているのを発見。
何でも悪いのは移民・難民のせい、と思うところを首を振って避けた・・・・




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