怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ハーフな私の100のモンダイ

2014年08月10日 | 日本
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正確にはこの本のタイトルは「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」だ。

著者(原作者)のサンドラ・ヘフェリンさんからの贈り物。発送から一ヶ月以上も届かず、お互い心配だったこの本が無事でほっと一安心。
お礼には売り上げ貢献が一番、と思い、ここで宣伝することにした。

私にとって、日本在住のハーフな人々はすでに遠い存在なので、この本が気に入るかどうか疑問だった。
しかし「切実で笑える」とタイトルにもあるとおり、これは日本の人たちがこれからもっと増えるであろう人種の違う人たちとの付き合い方を考えるのに打って付けの内容だ。
 
昔、結婚するときは遠くの人とするほうがいいと言われたことがあった。近い遺伝子の間にできる子孫より、遠いそれとの子の方が優秀であることが多いという例を知っている人の発言だったのだろう。
そういうわけで、美形・バイリンガル・華やか、ってなるのはあながち外れてはいないのだろうけれど、何を持って美形と認識されるのかとか、バイリンガルにするための環境、華やかさを身につけられるかどうかの才能はそれぞれ違うので「妄想です!」と叫んでも許される。
裏面帯の「パパと食事で国際不倫」ってのは爆笑だっ。義父と二人で歩いていると不倫じゃあなくて歳の離れた夫婦と見られるのだから、不倫とされたほうがまともな感覚かもしれないぞっ

サンドラさんはの容貌はかなり欧州人に近いらしい。(まだ実際にお会いしたことはないが写真はかなり公開されているので)私の実家生活で何人か欧州人との間の子供たちと交流があったが、やはり、それぞれ苦労があったのはちょっとした会話の端々で知ることができたものだ。
英国人パパの彼女。「わたし、見た目、こんなでしょう?」と言われたときには何て返したらいいかわからなかった。
実家付近の五人きょうだいはスイス人の母さんで、長男だったか次男だったかがまるで欧州人なのだけれどその発するオーラが夫のそれと全く違うので違和感があったのを思い出す。(生粋欧州人と日本で育った欧州人はかなり雰囲気が違う)
そうした人々がこの本ではもっと登場している。
彼らを理解してもらうためにも、この本の普及は大切だ。

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定価950円プラス消費税。


私のお気に入りの部分は74ページからの「校則違反は誰のせい?」。
いまだに日本の学校では髪は直毛で真っ黒でなければならないと定義しているのだろうか?
これから大量に移民労働力に頼ろうとしているのに、大丈夫かい、と心配になる。 髪の色形どころかいつでも頭巾を被らなくてはならない人たちがどこかの国のように「頭巾は止めてくれ」と言われて国際ニュースになるのが目に見えてくるようだ。
いや、きっとこの本の「シルビーさんのお母さん」のように「誰も守らないコーソク意味ないデス コーソク死んでマス」などと一喝して無事に収まるのかな。今後の日本の行方に期待しよう~

すでに多民族国家化では日本の数倍先を行っているドイツ。
こちらに来て一年目に知らない人から道を聞かれていた私。どう見ても外国人の私に道を尋ねる感覚のドイツ人がぞろぞろいるのだぞ。
日本のハーフの人たちが日本の人たちに普通に道を尋ねられるようになったら、この本はすでに必要とされないのかもしれない。

そういうわけで、ハーフの人たちに興味がなくても絶対楽しめるこの一冊。
買ってくださいね。




1 コメント

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私もよくドイツ人に道を聞かれます (pau pau)
2014-08-10 03:03:46
私も最近、サンドラさんの 「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」
を読んだんですけど、こちらも面白かったですよ。
テレビに出てるハーフは美人ばっかりですけどね。
そうでないハーフもたーっくさんいる、っていうこと知ってもらわないと~ 。

『義父と二人で歩いていると、不倫じゃあなくて歳の離れた夫婦にみられる』
特に女性が若いアジア人だと、ドイツでは普通に ↑こう思われますよね。
以前、車の免許を持ってなかった頃は、よく義父に小児科に乗せていって
もらったんですけど、夫婦に間違われるのがものすごく嫌でした 
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