怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ドイツ語を教えて私もドイツ語を学ぶチャンス

2019年06月19日 | ドイツ在住難民・移民
親しくしているアフガニスタン人A子さんに頼まれた。
「来月ドイツ語の試験があるので、勉強を手伝ってください」
喜んで引き受けた。彼女のドイツ語のレベルとたいして変わらない私だ。だが、教えることで勉強になることは確実だ。
朝八時に、一緒に朝食を食べる約束をした。
アフガニスタンはもちろんのこと、イランでも約半数の結婚している女性は専業主婦だそう。
専業主婦の家庭では、朝から品数の多い朝食を食べるとか。画像は来客のための特別なものではないらしい。
フライパンにはトマトと卵の炒め物だ。これは中国人の料理と勝手に思っていたが、材料のシンプルさとおいしさであちこちで好まれているのは容易に想像できる。
右の籠に入っているものは、アフガニスタン風クッキー。材料はまったく普通のレシピと変わらないが、カルダモン粉を入れるのが違いだ。スパイスを入れると、ここのクリスマスクッキー風になるものだな。

朝食を終えると、早速勉強。
学校で使っているプリントで動詞と前置詞の関係を復習。私が読み上げて、A子さんにその文章の動詞に適切な前置詞を答えてもらった。
コーヒーは、アラビア風。トルコ風コーヒーを、牛乳で作ったものだ。粉はトルコ風同様、漉さないでそのままカップに注がれる。

勉強途中で、幼稚園から電話が入った。
子供の具合が悪いので引き取りに来て欲しいという連絡だった。幼稚園に行く機会などめったにないので一緒について行った。

幸い、A子さんの娘4歳E子ちゃんは、軽い下痢で普通に元気な様子だった。
子供の具合が悪いと、迎えにこなくてはならないのは日本もドイツも同様だ。まだ専業主婦のA子さんは迎えにいけるけれど、働いている母親たちはいったいどうやってその難関期間を過ごしているのだろう。
私が小学校低学年のときは、具合が悪いと一人で歩いて帰ったものだ。歩けるくらい元気なら、家に戻す必要もなかったはずだろうに。伝染する疾病の可能性を考え、周囲の子供を守るためにそうしたのだろうな。
働いていた私の母は、迷惑そうにしていたものだ。

元気なE子ちゃんは、私が自分の家にいることに機嫌をよくして、一緒に遊んだ。
女児の遊びは楽だ。男児を相手するのは体力勝負のようなところがあり、もう、私にはできないかもしれない。
E子ちゃんとはカード遊びをした。
かなりテキトーな神経衰弱をイラストカードでやってみた。ネットで検索すると3歳児でもやっているようだ。
4歳のE子ちゃんにはもっとまともにできるだろうに。説明のドイツ語が不自由な私と、E子ちゃんのバイリンガル環境がきちんとルールを守れなくしているのか、と予想。
すべての子供にバイリンガル教育が上手く行くとは限らない。どちらかの言語がおろそかになる確率は高く、在住国の公用語を優先した方がいい場合が多いと感じる。

遊んでいる間に、A子さんは昼食を作ってしまった。
ううう・・・まだ、朝食が胃の半分以上を塞いでいた。仕方がない、食べるか!
おいしい料理だった。
バスマティ米に混ぜ込んであるのは炒めた細いスパゲティだそう。サラダとヨーグルトを添えた。
本来なら、肉料理がメインで飯を添えるのだろうが、A子さんは肉料理が余り好きでないらしい。
旦那さんのためにはちゃんと肉を入れるとか。

自分のためにも、A子さんの試験前までにもう何度か一緒に勉強したいものだ。
ただし、食事は要らないのだけれど・・・断るわけにもいかないなぁ・・・ドイツ人と違って、彼女の文化背景は来客を盛大に飲食物でもてなすようだから。嬉しいけれど、やはり、私の胃には負担がかかりすぎる。



1 コメント

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語学力がないとどうにもならない (詠み人知らず)
2019-06-19 01:20:16
りすさんのドイツ語力は存じませんが、一般にどこに行っても語学力がないと始まりませんね。日本企業で留学生採用の担当者と話したことがありますが、理系など研究職でない限り、留学生採用の第一基準は日本人並みの日本語力だと断言されました。職場の会話が完全に理解できないと仕事にならないからと。「生活していれば自然に身につく」ことは絶対にありえません。ドイツ語力がつくことでりすさんの新たな人生も開ける気がします。加油~!
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