怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

豚を見たことがないアフガニスタン人には熊も豚も同じに見えるらしい。

2018年07月22日 | ドイツ生活の外国
アフガニスタン人難民Sさんが、何気に置かれているぬいぐるみのひとつを取り上げて、私に尋ねた。
「これは豚でしょう?」

ひゃっ!
イスラム教徒が100パーセントに近い国では、豚を見たことがない人々がいることは知っていた。
それが、今、目の前にいるんだ、とちょいと嬉しくなった。
「ははぁ~、Sさん、それは熊ですよ。豚は鼻が違うんですよ。見たことがないんでしょう、豚を」
と私は答えた。
すると、隣にいたSさんより少々在独期間が短いと思われる(ちょいとドイツ語が下手)アフガニスタン人男性が私に言った。
「僕は知っていますよ。一週間だけだけれど、毎日切っていました」
へ?切っていた?一瞬わからなかった私。
精肉工場、あるいは肉屋で働いていたのだろう。
「なかなか上手だ、って褒められたんだ」
ですって。
褒められたのに、一週間で辞めてしまうなんて、もったいない。
政府から支給される手当で今後の人生をここでブラブラしながら生きるのか。

大方のアフガニスタン人は、豚・アルコール飲料に接触することや、女性と一緒に仕事をすること、などを受けている様子だ。中には麻薬に溺れているアフガニスタン人も多い(豚や酒、女に溺れている人はあまりいないらしい)。
生きるために、他文化を受け入れなければならない彼らだ。
数十年すれば、彼らは彼らのやり方を主張し始めることだろう。
豚のぬいぐるみ・貯金箱もちゃんと見分けて、自分らの子供に与えないようにするだろう。
今のうちかもしれない、我慢のしどころだっ。