林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

股引に想ふ

2016-12-12 | 遠い雲

母が使い古した箪笥から冬の肌着を出し、今朝から股引を穿き始めた。
今朝は締めきっていた居間でも12度だったので、外は多分2度か3度。この冬いちばんの冷え込みである。
そもそも昔は、股引なんぞは眼中になかった。いわゆる伊達の薄着である。

もっと昔、小学4年生の頃は、貧乏のどん底だったので長ズボンがなく、冬でも半ズボンだった。
半ズボンだと、風呂に入るとヒビが入った脛がヒリヒリと滲みるんですね。
今の子どもたちは栄養満点で、そんなことはないだろう。

あの頃は誰もが貧乏だった。
懲り懲りだったけれど、年月が全てを浄化しているようで、後期高齢者にもなると懐かしささえ感じる時がある。
もう一度やり直せたら、と思うのかなぁ........。

頻りに昔のことを想ひ出す今日この頃であります。
そこで1首。

      股引や古き箪笥のナフタリン なほあまりある昔なりけり

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温泉じるし

2016-12-09 | 重箱の隅



オリンピックをきっかけに、なにもかもを「国際化」しようとする風潮がある。
日本は日本なんだから、温泉印くらいは来日する外国人に覚えてもらおうではないか。
日本の由緒正しい温泉印から、焼肉店や喫茶店を連想する、赤ら顔した奴らはエテ公なのである。
毛が3本足りない猿に、こちらから合わせる必要はない。むしろ教へ諭してやるべきだ。

多少の不便があるからこそ、エテ公は極東に位置する日本を旅行をするのである。
何もかもを「国際化」したら、日本ではない。旅先での吃驚がなくなったら、日本に来る必要はない。
それに国際化といっても、単なる「欧米化」に過ぎず、アジアやアフリカは眼中にない。

安倍晋三クンに本気で「日本を取り戻す」気概があるなら、温泉じるしを国際規格にするように、努力すべきであります。
そしてカジノ法案なんかは取り下げるべきでしょう。

もしも国際規格になっている温泉マークに替える温泉があったら、そういうだらけた温泉はボイコットしましょうね。

          

日本人が気付かないところで、オリンピックはいろいろ悪さをしておりますな。

これは推測だが、例のブラック企業・電通あたりがカネ儲けのために暗躍している、とじじぃは睨んでおります。
次は河馬JOC会長を抱き込み
「世界一の開会式・閉会式」を企画するのでありましょう。
温泉に、の~んびり浸かっている場合じゃありませんぞ。

           【参考図版】

           

           左・由緒正しい温泉じるし。群馬県磯部温泉で江戸時代から使っていた記号が原型である。
           右・
それに男女3名を付け足したと思われる、国際規格の温泉マーク。混浴みたいでイヤらしいですねぇ。

           161209


年末ケーキ

2016-12-08 | うわごと

すみや電器でケーキを頂いてきた。
お歳暮やお中元、誕生祝いにも縁がないじじぃにとって、12月恒例の嬉しい行事だ。


わが猫額亭の家電製品は原則、全てすみや電器から購入する。
だが百近くにもなると電池くらいしか買うものはない。
だからか、お兄サンタも顔を見せてはくれなくなった。

ケーキは過去の散財に対する感謝のキモチだろう。
それで今年も遠慮なく、感謝しながらケーキを頂戴したのだ。

車を走らせれば、巨大な家電量販店はいくらでもある。
それでもすみや電器を利用するのは、このケーキの縁といえるだろう。

ケーキの縁はいつまで続くだろうか。
扇風機くらいならまた買うかもしれない。だから顧客名簿から、森生の名前を削除しないでほしい。
そうしてくれれば僅かな遺産だけれど、あげてもいいよ。

ケーキの写真はもちろんイメージです。

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また年賀葉書

2016-12-07 | 林住期

また年賀葉書を準備する季節になった。
大昔は版画、昔はプリントゴッコ、この20年はパソコンで年賀葉書を自作している。
作業が随分ラクになったので、12月始めに完成し年末に投函すれば、気楽な年の瀬になるのだが、さて......。

なかなか気分が乗らないのは、来年のことが分からないからなんですね。いや、明日のことだだって分からない。
本年が良い年になりますように、だなんて書くのは安倍晋三さんみたいで白々しくもある。

80年も生きてると、年賀葉書がウソかムダになる可能性がますます膨らんでいる。
それにあなた、新年早々、三途の川の向こうから年賀葉書が届いたら、キモチ悪いでしょ?

だから結局今年もまた押し詰まってから、バタバタするんでしょうなぁ。面倒臭いことは、もぅ止めたいよ

        絵は氏原忠夫卓上暦から。

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大河馬

2016-12-06 | 床屋放談

    

不手際を反省し、丸刈りにした森喜朗の髪の毛が元どおりに伸び、白髪が黒くなってきた。
老害獣・森喜朗の復活である。

森喜朗は、何かといえば「レガシー」を口にし、巨大な施設を造ろうとしている大河馬だ。
予算も後の利用もアバウト。貴賓席に納まる自分をただ夢見ているだけだ。

そもそもレガシーと言っても、せいぜい50年くらいしか耐用年数がない施設である。
むしろレガシーは森喜朗本人だ。森の場合は「負のレガシー」だけどね。

森喜朗が「レガシー」ということには違和感を覚える。
弟子・安倍晋三が使う「ウラジミール」と同じで、虫唾が走る。

東京オリンピックはカタカナが多い。
スタジアム、アクセス、エンブレム、アスリート、ファースト、レジェンド、レガシー、インバウンドなどだ。

だいたい、カタカナを多用する場合、インチキが隠されていると思った方がいいのである。
コンパクトが消えたのは、始めから東京オリンピックがインチキだったからだ。

前任者・小渕恵三の急病のため、密室で総理大臣に担がれた森喜朗には、失敗と失言が多く、これといった業績がない
早く取り除かないと、大きな災いがあるだろう。

日本語の「復興五輪」も「おもてなし」も、すっかり使い古した結果、気恥ずかしい日本語になった。
河馬のぬいぐるみは、こちらからお借りしました。実物よりも可愛らし過ぎたかな?
河馬さん、ごめんなさい。

161206


ビーフステーキ

2016-12-05 | 林住期

年齢肌は隠しようもなく、腕や脚は市田柿のように粉を吹いている。やはりアブラが足りないようだ。
お釈迦さまも弟子たちに「たまには肉を食べなさい、そうしないと身が持たないよ」とおっしゃったそうだ。
森生だって、毎日懐石料理と精進料理ばっかり食していては身が持たないのである。

そこで切り株じぃさんと連れ立ち、西武線踏切脇にある全国的に有名なステーキ専門店に乗り込んだ。

この店のいいところは、サラダほかステーキ周りのあれこれがバイキング形式であることだ。つまり取り放題、食い放題というわけ。
だが森生はそういうことには騙されない。目的はあくまでもビーフステーキだった。

待つことしばし。
ジュージューと音を立てながら期待のステーキが運ばれてきた。
姿形は立派なもので、駅上のホテルヘリテジと較べても、多分引けをとらない豪華なステーキだった。

........と、良かったのはここまで。

早速ナイフとフォークで切り分け始めたが、切れないんですねぇ、これが。
フォークには草刈鎌のようなギザギザがあるけど全然切れない。フォークに慣れない所為もあるが切れないものは切れない。
やがて鉄皿の上は修羅場になった。

悪戦苦闘した末、小さく切り分けたステーキを口にした。
モグモグモグ・・・・・・・モグモグ。いくら噛んでも、噛み切れないんですねぇ、これが。靴底より固い。
このまま噛み続ければ、保険外で特注した入歯が折れてしまうので、やむを得ずカタチのまま嚥下した。

時は夜7時。周りは家族連れや若い仲間たちで満席である。
がやがやわいわい、和やかな声で店内は満たされていたが、「肉が固い」という声は全く聞こえなかった。
じじぃ連れは溜息。

後期高齢者にも肉は必要である。
だが同じ肉なら、屑肉を挽いて混ぜ物でまとめたハンバーグステーキの方が安全安心で安価である。
それとも後期高齢者は低カロリー食を常食し、枯れてゆくほかないのであろうか。悲しいね。

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年金カット法成立

2016-12-02 | 床屋放談

年金制度改革法が成立する。
安倍晋三がイラつくレッテル貼りをすれば「年金カット法」である。

このあと更に、70歳以上の医療費負担を増加させたり、後期高齢者の保険料負担を増やす予定があるらしい。
腹立たしいかぎりだが、安倍晋三の支持率が依然として高いのだから、どうしようもないことだ。

年金制度は既に破綻し、このままでは、間もなく崩壊することは分かっているつもりだ。
だから安倍晋三がキチンと説明し、われわれじじばばに協力を誠心誠意要請すれば、負担増を認めてやる心の準備はできている。

だが12年前に「年金百年安心プラン」と言ってたのは誰だ。安倍晋三にはウソが多過ぎる。
選挙では肝心なこと、具合の悪いことを隠し、愚かな国民は簡単に騙される。
民進党は全く頼りにならない。

マスコミは東京五輪の会場問題でもちきりである。
東京五輪は、政権が抱える問題を隠蔽するための絶好な隠れ蓑になっている。
政府と都が、五輪の招致に熱心だったのは隠れ蓑が必要だったのだ。

マスコミが五輪に熱中している間に、年金をまた下げ、安倍晋三は高齢者の医療費負担を更に増加させようとしている。
じじばばよ、これは自分たちのことだ。韓国のように目を覚ませ。立ち上がれ。
..... ムリだろうなぁ。

森生は朝日新聞の関連記事を、目を凝らして読んだが、実はよく分からないのであります。
マスコミは、オリンピック・豊洲市場・朴大統領・ASKAなみに、安倍晋三の誤魔化しを解説して欲しい。

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早い夕暮れ

2016-12-01 | 高麗便り

午後から晴れてきたので、ハイキングの名所・日和田山の登山口まで往復した。
時間にして100分。歩数は8189歩。怪我以降の連続歩行時間ではいちばん長く、右足が痛くなった。

黄葉や紅葉が、この秋はいまいちである。
天候不順のためか、色が薄く埃を被ったように白っぽい。緑葉のまま散っている木もある。

周囲にイマ風な派手な住宅が増えた。高麗の里の風景には馴染まない。
懐かしい里山風景は、ますます期待できなくなっていた。里を穿って流れる高麗川に、早い夕暮れ。

161201