また、小川町の吉田家住宅(国指定重要文化財)に行った。
庭の手入の応援だ。
なにやら場違いの見物客が10数人。
県内某市からの視察なんだそうである。
皆さん真面目そう。頭、固そう。
直ぐ作業を始めるつもりだった。
しかし人手が足りず、植木職人が串団子焼きを手伝うことになってしまった。
職人、焼餅は時々妬くが、団子焼くのは始めての仕事。
何から始めてどうするのか、しばしお手上げでした。
憎まれ口ばかり達者で、およそ生活能力が無いな、と猛省した。
それでも当主夫人のご指導で旨そうに焼けた。
お役人様たち、文句も言わず食べてたから、団子屋にもなれるぞ。
二つある座敷では、絵画展が行われていた。
絵は近くの住民の作品。どれも楽しそうに描いているのがいい。
水彩画、油彩画、水墨画となんでもある。
何時もは開け放しだが、絵を飾る壁面を作るために、雨戸や障子で締め切っている。
二つの囲炉裏で火を焚くから、家の中は煙が籠もって、煙の薄絹の向こうに絵が見える不思議な光景になっていた。
文化庁のお役人が聞いたら、重要文化財が焼けないように、と消火器持って怒鳴り込むだろう。
竹工芸家の人、吉田さんちの天井には煤竹が沢山あるよ。
釣竿屋さん、材料預けたら如何ですか。
そのうち、出品者やその知人たちがやって来て、団子を焼いてくれることになった。
皆さん何度も来ているから、団子を焼くのが上手い。
今日の作業は、いっぱしの植木屋作業だった。
つつじ(躑躅)、くちなし(梔子)、きゃら(伽羅)などを丸く刈り、あおき(青木)、ざくろ(石榴)、さんしょう(山椒)、松などの枝透かしをした。
実生のなんてん(南天)を伐採し、枯草を毟り取ったら、大分庭らしくなってきた。
本当は落葉をきれいに掃けばいいのだが、まだ落ちるから後回しにした。
気分が乗ってきて、暗くなるまで作業をした。
ここまでくると、凝り性森男は止められなくなる。
明日は雨予報。雨だと作業をしないのはボランティアの勝手なところ。
また近い内に行こう。
吉田さんからお土産に、大根を頂いた。
□小型の写真は吉田家特製絵葉書から。
□5枚組400円。