電子音楽で世界的に知られていた富田勲さんが84歳で亡くなった。
若い頃、冨田さんに夢中になっていた時期があった。
だから「月の光」も「惑星」も「ダフニスとクロエ」も「バミューダトライアングル」も、その他も持っている。
もちろんCDではなくLPレコードで。
「月 の 光」 ドビュッシーによるメルヘンの世界から。 「木 星」 ホルスト作曲「組曲・惑星」から。
訃報を聞き、いくつかをまた聴いてみた。
夫々はクラシックの名曲をシンセサイザー演奏用に編曲し、ピコピコ・シャリシャリ・グイン~~ンと展開する。
壮大な疾走感があり、宇宙船に乗ったような気分にしてくれ、決して悪くはないが、じじぃになった今は、どうも感がある。
シンセサイザー曲は喜多郎の「シルクロード」や姫神の「海道を行く」のような、オリジナル曲の方がいい。
冨田さんの作品は、その後CDの世の中になってから出た「新日本紀行・富田勲の音楽」が素晴らしい。
このCDにはメロディメーカーの面目躍如たる名曲が揃っている。
中でも、第三楽章まであった「新日本紀行・祭の笛」と、少年合唱団による「青い地球は誰のもの」が特にいい。
祭の笛では、森生の故郷は農山村ではないけれど、こころの故郷の風景がありありと思い浮かび、胸が熱くなる。
そして、もうこれ以上は美しい日本列島や地球の破壊を許すまい。
青い地球では、成長はもぅ要らない、これ以上地球を汚染しないように、と祈るような気分になるのです。合掌。
「新 日 本 紀 行・祭 の 笛」 「青 い 地 球 は 誰 の も の」
160510
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