林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

都の西北

2010-02-18 | 高麗便り

わが亭は 都のいぬゐ ししぞすむ 限界団地と ひとはいふなり
                                              ...................森生法師

わが猫額亭は東京の西北、早稲田の森の遥か彼方、関東平野のどん詰まりの町にある。
最近、山に餌が不足しているらしく、とうとう猪が亭の近くに出没し始めた。困ったものよのぅ。
捕まえて、町内のサイボクハムがポークハムにして、じじばばに配達してくれれば良かろうに.......。

雪が降ると猪家族ばかりでなく、ご町内のじじばばもその日の食事に難儀をする。
坂の上の限界団地のじじばばは、買物難民になってしまうから。
雪はもう、止めてけれ。

 

【訳注の訳注】
わが亭=森生法師が棲む猫額亭のこと。  都のいぬい=乾。東京都の西北のこと。
しし=獣。猪、鹿なぞ食用にする獣のこと。  限界団地=大規模限界集落のこと。限界集落はウィキをどうぞ。
本歌=わが庵は都のたつみ鹿ぞすむ 世にうぢ山と人はいふなり 喜撰法師



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