小春日和。
そんな言葉が似合う一日だった札幌から、ren.です。
ここ1ヶ月の雨で、街路樹も少しずつ色があせてきているなぁ。
さて、今日もTRPGリプレイです。
ネタバレ注意。
● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・メビウス2 微笑むキミに会いたい」
中村やにお/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
"ループモノ"キャンペーンは、更なるループに。
そして、"秘密"が解き明かされた今、更なる秘密が。
というわけで、"佐藤有世を泣かせるRPG"第2巻(w
今巻でも中盤以降、化粧が崩れるほど泣きっぱなしの彼女ですが、なんというか有世さんは純粋なんですなぁ。
それがそのまま紅のロールプレイに反映されているのでしょうが、やっぱり迂闊で思慮に欠けてる。
気持ちはわかるけど、やっちゃいけないことばかりやるよねぇ。
泣かせのシチュはGM・やにおさんが仕掛けているわけですが、榎あづささん(改名)がそれに乗りまくる。
この二人、いい具合に仲のいいSとMだ(w
特にあとがきの最後のくだりは、読者に仕掛けられた泣かせの罠。
まあ、本編もかなりハードな展開で、今巻はページも増量されており読み応え抜群ですが、読み終わった後で、ふと冒頭の"有世ノート"を読み返すと、何かせっかくもらったいいモノが、音を立てて爆発四散していく感じに(w
そして、今回、もう一人の主役、墓守役の田中天さん。
やにおさんが「天の可愛さを見て欲しい」と意気込んでおられるとおり、天さんの人間味あふれるロールプレイ……の外側が見られます(w
もちろん、数々のリプレイで本来の"天プレイ"をわかっている読者諸氏なら、当然わかっていることですが。
考えに考えて考えすぎて、ああなるんだから。
それでも進行は邪魔せず、ちゃんといい話に持っていくのが天さんたるところでしょう。
つか、天さんだけでなく、GM、PL、PC、イラストの総てが、ネズミへの愛を隠そうとしていませんよね(w
いや、ほんと可愛いけど。
ラストは、文面から多少は予想していましたが、大どんでん返し。
秋雨が林檎を手にしたことで、5年前でのループに突入することになりました。
このリプレイの作風や、矢野さんのRPの気配から感じていましたが、やっぱり、そうなるよねぇ。
さて、5年前となると、高校生組の扱いはどうなるんでしょうかね。
1巻のレビューは、私自身の経験から「ループモノはTRPGでは難しい」というスタンスでした。
今巻のあとがきでは、やにおさんも"ストレスの強いシナリオ"で遊ぶことへの注意喚起を行っています。
たとえ気心の知れた仲間が相手でも、私のように苦手で切れるタイプもいますしね(w
もちろん、そんな私でも「メビウス」2巻が大変面白かったことは、疑いようありません。
最終巻でループは途切れるのか。
途切れるならば、PCたちの時間の先はどこに繋がるのか、楽しみです。
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